社会のとある視点 -9ページ目




※冒頭のコメントと、弁護士による不服申立ての解説は省略した。


■画像の取り違えはいつからか

記者:毎日新聞の記者のスダと申します。まず、3点ほど伺いたいのですが。パワーポイントのテラトーマ画像について、どの段階から小保方さんが画像の意味を取り違えられていたのか。2011年11月に最初にパワーポインTのを作成されたときは何の細胞にどんな刺激を与えて作成した細胞というふうにスライド中で説明をされているのでしょうか。

小保方:11年のラボミーティングで用いたパワーポイントの中では、様々な細胞にストレスを与えると、幹細胞化するという観点からまとめられたもので、そのテラトーマ画像について、何由来の、どのストレスを与えたものかについての記載はありません。ただ、さまざまな体細胞にさまざまな種類のストレスを与えると、幹細胞化するという現象について次々と述べられていて、その中の一部として、テラトーマフォーメーションのデータが載せられております。

記者:具体的な実験の結果としてその画像を掲載したのではなくて、多能性を持つという幹細胞ができるという一例としてその画像を使われたということなんでしょうか?

小保方:そうです。

記者:2012年の12月に同じ画像を和歌山県内のミーティングに、たぶんバージョンアップされたパワーポイントで同じ画像を提示されていると思うんですね。それはご記憶に無いでしょうか?

小保方:ちょっと確認しないとわかりませんが。私が和歌山県で、ちょっと正確な日付は確認しないとわかりませんが、酸処理によって得られたSTAP細胞から作られたテラトーマ(一種の腫瘍)の接点を染め直して撮影されたものです。

記者:今のご説明は、実験ノートにも書かれているのでしょうか?

小保方:はい、第三者が見た時に充分な記載になっているかどうかはわかりませんが、私はトレース出来るレベルで書かれております。

記者:それは理化学研究所の調査委員会に提出された実験ノートに書かれているんですね?

小保方:はい、そのはずです。

■なぜ画像を取り違えたのか

記者:3つ目(の質問)なんですが、申立書で取り違えられた経緯というのがちょっとわかりにくかったんですけれども、何故、その論文を作成されるときに元の画像データではなくてパワーポイントから画像を持って来られたんでしょうか? 例えば急いで作ったとか、急がされたとか、何らかのご事情があったんでしょうか?

小保方:そうですね。そこは本当にもう、申し訳ございませんとしか言い様がないのですけれども、何度も何度もパワーポイント内でデータをまとめ、バージョンアップしてデータを集めていましたので、そこに載っているデータを論文のフィギュアのほうに載せて使ってしまいました。もう本当にその時に、元データを辿っていれば、絶対にこのようなことにはならなかったので、本当にもう後悔と、そして毎日反省しております。

記者:パワーポイントから論文に使われた画像は、このテラトーマ画像だけですか?

小保方:……データは……。どの画像をパワーポイント画像から使ったのかわかりませんが、その他のデータに関しましても全て元データをこの度確認して調査しておりますので、パワーポイントに大きく写真としてまとめたものを直接使ったものに関しましては、その画像だけだと思います。

■画像の切り貼りについて

記者:NHKのフジワラと申します。まず1つ目、お聞きしたいのですが、電気泳動の画像にしても、その後の取り違いにしてもミスであった、ということで、悪意はないということを仰られているのはよくわかるんですが、科学の世界、例えば電気泳動でああいうふうに注釈なしに切り貼りをしてしまうということはですね、それも見栄えを良くしようという意図をもってそれをやってしまったということは、科学的にはそれだけで批判を免れないことだと思うのですが、そのへんについてはいかがお考えでしょうか?

小保方:私が不勉強なままで、自己流でやってしまったことを本当に反省しております。またこの度、ネイチャーのほうに問い合わせましたら、「黒い線を両サイドに入れておけばよかった」のだというようなご指示を頂きました。本当に私の不勉強によるもので、申し訳ございませんとしか言い様がございません。本当に申し訳ございません。

記者:それに関連してなんですけども、今、「正しいのがあるので不正ではない」というのがご主張だったと思うんですけれども、電気泳動についてもですね。場合によっては、例えばゲル1のレーンの3番目と、オクト4で層とした両方のリアレンジメントが非常によく似ているので、コントロールとしてはそれで、もしかすると似すぎているから不適当だと思ってジェル1を隠そうと思ったんじゃないかと考えることも可能だと思うんですが。これはもちろん、そうだと言っているわけじゃなくって、逆の意味でですね。そういうふうに科学コミュニティのなかで疑念を起こさせてしまう行為であったということについて、小保方さんご自身もそういうふうな不適切さがあったということは認めてらっしゃるということでしょうか?

小保方:私は、このオクト4陽性の、細胞の結果自体が変わるものではないので、それ以上の科学的な考察というか、それに影響を及ぼすものであるということまでは考えておりませんでした。結果自体が正しく提示されているので、問題がないと考えておりました。

■理研への申告はいつなされたのか

記者:いわゆる捏造と言われたほうについて、ご自身から申し出られたとは調査委員会でも少し触れられていたとは思うんですけれども、ただ調査委員会のほうにはですね、学位論文と非常によく似た画像であることが一般的に知られるようになるまでは、報告がなかったということも書いてあります。これは、学位論文とよく似た画像を使ってしまったんだということを小保方さん自身は、例えば笹川副センター長に対して申告されたということなんでしょうか?

小保方:はい、取り違えに気がついた時点で報告は致しました。

■取り間違えに気がついた日付は

記者:ジャーナリストのイワカミです。画像の取り違えについて、自己申告されたものであるということをご主張されてますよね。調査委員会が気付くより先に指摘されたと。この気づかれた日付はいつなのか、外部の指摘より早く気づいたというのは、ご自身の不正の疑いを晴らす重要なポイントであろうと思うんですけれども、これを立証できるようなものも含めてご説明頂けるでしょうか。

小保方:まず、写真の取り違えに気がついた日付は、2月の18日だと記憶しています。もし間違っていたら申し訳ありません。その時に申告したという証拠なんですけれども、その日のうちにネイチャーのエディターのほうへ、問い合わせという形でメールを送っております。

記者:外部からの指摘ではなくご自身で気が付かれた、ということを、なにか証拠立てられることは出来ますか?

小保方:証拠……。

記者:それは難しい?

小保方:はい。

■調査委員会からの聞き取りで全てを話さなかった理由

記者:わかりました。じゃあ、先ほどから争点になっている、学位論文からとったもの(画像)だろうと、そういう申告がなかったからダメなんだというロジックを、理研の報告書は組み立ててきているわけですけれども、これは皆さんのお話から真っ向から食い違う点だと思います。この点について、ご自身が調査委員会から聞き取りを受けている時に、このことを話さなかった理由を、そのときの模様、状況とともにご説明願えればと思います。

小保方:はい。まず取り違えに気がついた段階で、ネイチャーと、私の大学の……。取り違えに気がついたあとに……。すいません、ちょっと頭を整理してからでもいいですか?

記者:落ち着いてどうぞ。

小保方:まず、全てのデータのプロパティといいますか、載せたデータに、もうこれ以上の間違いがないか、という点を全てチェック致しました。その段階で、そのテラトーマの写真のプロパティ、生データが実はなかなか見つからなかったんです。写真をそのまま載せてしまっていたので。なかなか見つからなくて、ものすごく古いデータまで遡っていったら、それは学生時代に撮った写真であるということに気が付きました。

そのために博士論文のほうのデータを調べたらそれにも載っていたので、まず、早稲田大学の先生に学位論文のデータの投稿論文にまず用いることが間違ったことではない、という確認をとりました。そしてその段階で理研の上司にも「とにかく大変な取り違えをしましまいました」と報告しました。そしたら、「間違っているのはネイチャーのほうなので、すぐにネイチャーのほうへ修正依頼を出さなければならない」という指示を頂きました。

そしてネイチャーのほうに、その後すぐ「写真を取り違えてしまいました。正しい写真は存在していて、それはこれです」というふうに問い合わせを出しました。その後、調査委員会にも「間違いを発見しました」とは言ったんですけれども、当時の私の認識では、学位論文というのは私自身の作品であって外部に発表する、いわゆる投稿論文ではないので、それについて調査委員会のほうにそこまで報告する必要がないと判断したというか、そこまで気が回らなかったというのが正直なところです。

記者:意図をもってそこの点に触れなかった、ということは無いということですね?

小保方:はい、そうです。そのようなことはありません。

■スタップ細胞の作成回数とコツについて

記者:ニコニコ動画のナナオと申します。今回の騒動は、小保方さんしかSTAP細胞の作成に成功されていない、というのが混乱の一因だと思うのですが、ご自身がSTAP細胞を何回作成したのかと、作成のコツについて何かあれば教えてください。

小保方:まずSTAP細胞については、私自身、すでに200回以上作成に成功しています。STAP幹細胞については、コンバージョンが私は苦手としていて、若山先生(山梨大教授)がお得意としていて、現存するSTAP幹細胞は全て若山先生が樹立してくださったものなんですけれども。実は今回の論文は、私の中では現象論を記述したものであって、最適条件を証明したものではないという認識でした。そしてそれから、まさにSTAP現象の最適条件を示すような論文、メカニズムに迫りつつ、そして最適条件を示していけるような論文をまさに準備しようとしているところだったんですけれども、このような騒動になり研究が止まってしまったことに本当に心を痛めております。

記者:まあSTAP幹細胞は難しいとしてもですね、例えば小保方さんご自身がやはり証明、例えば環境が整えば作成できるご自信はお有りでしょうか? というのも、実は今ネット上で、例えばニコ生などで公開実験をされたらハッキリわかるのでは、という声があるんですね。そのような公開実験というのは、条件が整えば可能でしょうか?

小保方:どうなんでしょうか。まあ実験というのはいつも1人でこっそりやっているものではないので、研究室では毎日が公開実験のような状態です。ただ、全て証明するためには日数もかかると思いますし、どのような手法で公開実験が可能なのかについては、私にはアイデアがありませんが、もし私が実験して幹細胞を作るところを見たいということであれば、もう今の、是非どこにでも行って、この研究を少しでも前に進めてくださる方がいるならば、出来るだけの協力をしたいと考えております。

■マウスのDNAが違ったのはなぜか

記者:今、若山さんのお話が出たのでお伺いします。若山さんからSTAP細胞を作成するように依頼されたマウスによって、STAP細胞を作られて若山さんに渡されたと聞きました。しかし若山さんがDNAを調べると、違う系統のマウスのものだったと。これはなんでこういうことが起きてしまったんでしょうか?

小保方:私ちょっと、そのお話のお問い合わせをメールなどでたくさんの方から頂いているんですけれども、多分……、私はそれも報道でしか見ていないのですが、それは論文とは関係ない件のもので、それは若山先生から伺った情報なんでしょうか?

記者:129系統のマウスを渡したら、B-6とF-1という系統のものだった、と。

小保方:その実験のことに関しまして、私自身まだ若山先生と直接お話しておりませんので、わかりかねます。

■ノートがたった2冊というのは少なくないか

記者:すいません、話を元に戻します。調査委員会に提出されたノートが2冊だけだった、ということで、凄い実験のなかで2冊っていうのは少なすぎるんじゃないのかという指摘もありますし、調査委員会としてはその杜撰な管理が捏造と決めつける決め手となった、という話をしていたんですけれども、もっと詳細な実験ノートっていうのが実在するのかどうか。そして、これは理研の話ですけれども、ハーバード大にも何冊か実験ノートがあるんでしょうか?

小保方:最終報告のなかでは3年間で2冊というふうになっているようですが、実際にはそんなことはありません。もっとノートは存在します。ただ、理化学研究所の調査委員会のほうに提出したノートが2冊だった、ということです。

記者:今の質問にもありましたけれども、実験ノートについて質問させて下さい。今回のその不服申立ての前の、調査委員会の会見では、3年間で2冊しか~ですとか、あるいは日付等の内容が断片的なものだったという指摘がありました。これについてもう少し反論や不服等ありましたら、詳しくお聞かせ願えますでしょうか。

小保方:まず記述方法につきましては、当時の私にすれば充分トレースが出来るものだったんですけれども、第三者がトレースするには書き方が不十分だったということに関しては、本当に私の反省するところであります。そして提出が2冊だったという点におきましては、ノートの提出自体を突然その場で求められたので、その時にあったノートが2冊だった、ということです。

記者:もし必要とあれば、まだ提出できるノートはお手元にお持ちだということですか?

小保方:はい、そうです。

■今回の疑いは晴らせそうか

記者:もう1つお願いします。小保方さんは今回の実験を長い間真剣に、一生懸命取り組んでこられたと思うんですけれども、何故このような状況になってしまったのか、ご自身でどのように分析されているのでしょうか。また、今生じている疑義は、今回の不服申立てをきっかけに晴らすことが出来るとお考えでしょうか?

小保方:まず最初に、このようなことになってしまったことに、繰り返しにはなりますが、本当にお詫びさせて下さい。本当に申し訳ございません。ただ、私は学生の頃から本当にいろいろな研究室を渡り歩いてきて、研究の仕方がかなり自己流なままここまで走ってきてしまったということについては、私の不勉強と未熟なところであり、本当に情けなくおもっております。ただ、今回の疑義に関しましては、第三者的な観点からの証明ということを今、弁護士の先生方に協力して頂いておりますので、晴らすことが出来ると信じております。

記者:(理研の)笹井副センター長ですとか、共同研究者の方への想いをお聞かせ頂けますでしょうか。

小保方:本当に共同執筆者皆さま、私のことを本当にサポートしてくださって、様々な場面で助けてくださったのに、私の不勉強でこのような事態になってしまい、心から申し訳なく思っております。

■再現研究への不参加について

記者:このSTAP細胞、確立すれば人類に対する貢献が非常に高いものだと考えております。しかし今騒がれておりますのは、実験の記録や論文に関するいわゆるマナーの問題。色々と誹謗中傷あるかと思いますけれども、本来議論すべきはSTAP細胞が存在するのか否かというマターな問題を深めるべきだと感じております。これについてどう思われるのかというのが1点。そして2つ目が、理研が再現性を確認するという実験をされるとのことですが、これには小保方さんは入らないということですよね? 今後この不服申立てが受理された場合に、例えば理研の中で改めてSTAP細胞の再現実験に参加されたいのか、そういうご意思があるかを確認したいと思います。いわゆる他の研究者がやったところで、当事者がいないところでこの重要な技術がこの世から無くなってしまうというのは、非常に勿体ないなっていうふうに感じますので、この研究、再現の研究に小保方さんが入られる意思・希望があるのかということをお聞かせ下さい。

小保方:私はこのSTAPの研究を前に進めたいという強い思いからこの論文を発表しました。それにもかかわらず、すべて私の不勉強、未熟さのせいで研究内容以外のところにばかり注目が集まってしまい、研究がどんどん遅れてしまっていることに本当に、本当に情けなく、本当にこれまで支えてくださった方に申し訳なく思っております。

再現性の実験に参加するかは、私は実は理化学研究所のほうからなんの連絡も受けておりません。なので、どういう体制で再現実験のほうが組まれるのかということも私は詳しくは存じ上げていないのですけれども。

未熟な私に研究者としての未来があるのでしたら、やはりこのSTAP細胞が…誰かの役に立つ技術まで発展させていくんだという想いを貫いて研究を続けていきたいと考えております。

■「ねつ造」と言われたときの気持ち

記者:関西テレビの○○と申します。改めてなんですが、3月31日に理化学研究所から最終報告で「ねつ造改ざん」という結論をお聞きになったときに、小保方さんは率直にどのように思われて、その場でどのように反論なさったのでしょうか。

小保方:そうですね、あの……。正直あまりの驚きとショックに何も考えることも、言うこともできませんでした。ただそのときは弁護士の先生が同席してくださったので、とにかく自分が正しい研究をしてきたと思うならば不服申し立てをするんだ、とその場でアドバイスしてくださったので、はい。このような経緯に至りました。

記者:ありがとうございます。あと画像の間違いを提出したのが3月9日で、若山先生が3月10日に「信じられなくなった」ということをマスコミに対しておっしゃっていたかと思うんですけれども、若山先生、共同著者として訂正画像をご覧になってサインされたとんだと私は認識しているんですけれども、その上でそのような発言をなさったということは、どのような経緯でそのようになったとご推察されたり、若山先生と直接やり取りがあったのであれば教えてください。

小保方:これは私の推察にしか過ぎませんので、ご本人は違うふうに思っているかもしれませんが、まず取り違えに気がついた時点で若山先生のほうに私は連絡がいっていると思っていて、なので訂正の書類にサインをしてくださったのだと思っていますので、若山先生が画像の取り違えについてご存知なかったということを、私は若山先生の記者会見を見て知ったという経緯があります。実は1月の記者会見以降、私のメールは完全にパンク、そして若山先生の電話もパンクしている状態で、調査間でのやり取りが正直全くできないような状態でした。その間、第三者を通してしかお互い情報が入ってこなかったので、正確なお互いの状況やそのときの気持ちや研究状況というのがお互いに通じ合えていなかった、ということだと思います。本当に若山先生には申し訳なく思っております。

■科学に対しての考え方は変わったか?

記者:テレビ東京○○です。小保方さんに伺います。いろいろ反省はされているということでしたけれども、今後、科学に関しての考え方は何か変わったでしょうか?

小保方:本当に自己流で走ってきてしまったので、ゼロからはなくマイナス100からだと思って科学や研究に向き合っていくチャンスがあればと思っております。

記者:こういった騒動がありますと科学者としての立場は非常に辛いところがあるかと推測できるんですけれども、今後はどうしていきたいとお考えでしょうか?

小保方:今の時点ではわかりませんが、私にできる社会貢献があるならそれを探していきたいと思っております。

■論文をなぜ撤回しないのか

記者:TBSの○○と申します。これまでSTAP現象について200回以上確認したということですよね。であるならば、小保方さんが認めるように、非常に不備な点だらけの論文を一回撤回する考えはないんですか? それでまた新たにやれば200回も確認している現象ならば、よりいい論文ができると思うんですけれども、撤回する考えはありませんか?

小保方:論文の撤回というのは、国際的には、その結論が完全に間違いであったと国際的に発表することになると思います。で、やはり一度……。結局撤回するということは、このオーサー(著者)がこの現象は完全に間違いですと世界に発表することになりますので、やはり私は、この結論が正しい以上、そのことを世界に発表するというのは、正しい行為ではないのでないかと考えております。

■マスコミの前から消えた理由

記者:朝日放送の○○と申します。小保方さんは1月28日の最初の発表の次の日から、私たち(メディア)の公の場に姿を現すことがなかったんですけれども、まあそれは研究に集中させてほしいという理由で出てこなかったと聞いているんですけれども。小保方さんが、発表の次の日から私たちの前に姿を現さなかったのは、どういう理由で、どういう思いでここまで過ごしてこられてきたんでしょうか。

小保方:この論文に関し、たくさん異議があがるなかで、何度も私の口から説明させてほしいという希望は出したり、コメントの案を作ったりしていたんですけれども、やはり理化学研究所のほうが、それは適切ではないという判断で今日まで発表することができませんでした。申し訳ありません。

記者:ご自身は発表したい、何かコメントしたいと意思は伝えたということでしょうか?

小保方:はい。伝えてきました。

■ノートと写真の数

記者:朝日新聞の○○と申します。ノートがもっとあるとおっしゃられているのは、じゃあSTAP研究に関して、おおよそでも構わないので何冊のノートをお持ちなのかということと、データということで、生データを取るのがなかなか大変だったとおっしゃられていますが、写真はどのくらいの枚数をお持ちなのでしょうか?

小保方:写真ですか? 写真は1000枚……。わからないですけれども、もう大量に。まあ間違いなく数百枚という単位で写真はあります。ノートはハーバードのほうにもありますし、こちらのほうにもあるんですけれども、少なくとも4冊やら4~5冊あると思います。はい。

■理研はメディアにウソをついたのか?

記者:フリーの記者の○○と言いますけれども、理研側は小保方さんが論文の撤回に承服……納得した、というようなことを言っていたんですけれども、それは理研がメディアに対して間違っていたというか、嘘をついていたということなのでしょうか? 小保方さんは、理研の調査などに対して論文を下げることに同意したつもりはないのでしょうか、ということでもあるんですが。

小保方:うーん。私はあの、理化学研究所の社員でありますので。しかしですね、あの、撤回を視野にいれて検討したらどうかという話には……。はいそうですね……はい、その話にはわかりましたというふうに言いましたが、撤回自体は同意しておりません。

記者:そのときですね、私ちょっと理研の、長年の現役の研究者の方に取材したら、想像という前提でですがね、小保方さんに論文を撤回したら理研の職員としてそのまま残してあげるという提示があったんではないか、という見方も得ているのですが、そのようなことはないですか?

小保方:そのようなことはありません。はい。

■悪意とはなにか?

記者:読売テレビの○◯と申します。悪意という言葉が何度も不服申立書にも出てくるんですが、悪意というのは故意というふうにも置き換えられる、というような発言もありました。小保方さんにとって悪意という言葉はどういう意味と解釈されていますか?

小保方:私もわからなかったので(弁護士の)室谷先生にも相談しました。

室谷:悪意を持って、というよりはですね、「悪意でない間違いを除く」という、そういう条項になっておりまして。悪意でない間違いですから、過失によるものは除く、という主旨であると捉えております。

記者:小保方さんご本人としては、悪意という言葉をどういう気持ちとして思っていらっしゃる?

小保方:悪意……。

司会:申し訳ないですけれども、そのへんは法律的な解釈に絡んでくるので、その辺のお答えは控えさせて頂きたいと思います。

■博士論文を取り下げるか

記者:共同通信の○◯と申します。早稲田大学に博士論文を取り下げる意向を伝えられたっていう報道があったと思うんですが、そういった事実はありますか? メールで伝えたっていう報道がありますが。

室谷:まあちょっと今は不服申し立てをした部分に限定しておりますけれども、それだけ、今の質問だけお受けしていいですか?

小保方:博士論文の取り下げについての問い合わせはしたんですけれども、「博士」は指導されて授与されるものであるので、授与された者がこれはふさわしいとかふさわしくないとか、そのように判断をされる立場にはない、と関係者の方からアドバイスをいただいて、そのような状況です。

記者:特に取り下げられてはいない、ということで。

小保方:はい。

■「ぶりっ子」「割烹着」報道について

記者:ニッポン放送の○○と申します。小保方さんすいません、ちょっと違う質問になってしまうかもしれないんですが。このSTAP現象から離れてですね、小保方さんが会見で答えられないという時間が長かったなかで、「カワイコぶりっこ」とか「割烹着を着ている」というような報道がありました。そういうとき、小保方さんはどのように思われていましたか?

小保方:私が割烹着を着ているという報道を見たときの感想ですか? 皆さん面白いところに関心を持つなあと思いましたが。はい。

記者:不満とか不安とか、そういったことは感じませんでしたか?

小保方:あまりにも予想外な報道だったので……。恐ろしかったです正直、はい。

■割烹着やピンクの実験室について

記者:日刊スポーツの○○です。今の割烹着にちょっと関することでですが。あれが大々的に報道されて、異様なまでのムードになりました。あれに関して、ある報道では、理研が割烹着だったりピンク色の実験室を用意したというか。さらなるPRのために用意した、という報道もありましたが、それについて、元々小保方さんが昔からやっていたものなのか、それとも理研が急場で出したものなのか。もしそうでなければ、いつごろから割烹着だったり、ピンクの部屋を用意して実験をしていたのかということを教えてください。

小保方:割烹着は3年ほど前から着て実験をしておりました。もう4年くらい? 3年くらいだと思いますけれども。で、ピンクの実験の部屋に関しましては、私がユニットリーダーに着任して研究室を用意している段階で用意したものです。

司会:不服申し立てに関しての範囲を超えつつありますけれども、不服申し立ての範囲にとりあえず限定して、質問の方。

■懲戒規定に抵触する行為では?

記者:フリーランス記者の○○と申します。どちらかというと小保方さん本人というよりは、専門の先生に、法律論でございますので、不服申し立てについてお伺いしたいと思います。今朝の朝日新聞でも、大阪弁護士会の大川一夫弁護士、私知っている方ですが、が述べておりますけれども。小保方さんの理研の労働雇用という視点から考えたとき、懲戒規定に抵触する行為じゃない場合は処分は不当であるというふうに。これは小保方さん当然、国家公務員という立場ですので、行政不服審査法に基づいて行われるであろうことだと思います。これについて一応、先生方、まあ小保方さん本人にも質問したいんですけれども、先生、今回、懲戒処分にはあたらない、つまり小保方さんがやったことは懲戒規定には抵触しない、そうお考えでしょうか?

室谷:それは私のほうからお答えさせていただきますが、その問題につきましてはまだ将来の仮定の問題につきますので、それを前提にお話をさせていただきたいと思いますが。この問題が研究不正ということが認定されましたら、この理化学研究所の懲戒手続き、懲戒規定上の問題というように移っていく可能性はあります。手続き上は付されるということになる可能性が強いと思っております。

その際に、あらためてそれが懲戒事由に該当するのかどうか、という問題になってくるかと思いますけれども。こちらとしましては、まず懲戒事由に該当するものではない、研究不正ではないという解釈になるかと思いますし。仮に形式的に該当すると仮定したとしてもですね、あまりにも処分として不当ではないかと、処分としてあまりにも重すぎるんじゃないかと。こういうような主張は考えられるんじゃないかなと思っております。
あくまでこれは仮定の問題でありまして、こちらとしましては、そもそも研究不正ではないんだと。倫理上の問題を指摘されるのは仕方ないとしましても、そもそも有罪の認定をされることにあたりましては、構成要件にあたりまして初めて有罪になる。そうでないのに、弱冠ルールを間違ったから問いって有罪認定をしてしまうというのは、そもそも法的な点からいいますと、著しい問題がある、人権侵害だと思います。

あくまでも冷静に事実を、冷静に処罰要件を見ていただいてですね。処罰要件といいますのは、研究不正の定義要件に照らし合わせていただいて、それに該当するのかどうかというのが、この今回の問題点でありまして、単に彼女の行った行為が倫理規定上のルールに反しているかどうか、という議論じゃないんですね。それで世の中の皆様方、識者の方々もよくテレビでおっしゃているんだけれども、そういったことは倫理上反しているんだからもう彼女はダメなんだ、改ざんねつ造と言われても当たり前なんだ、こういうのがよくテレビでおっしゃっておりますけれども、完全に論点がずれていると私は考えております。あくまでもそういう処分を下すのであれば、きちんと手続きに則って、要件を満たしているのかどうかを判断していただいて、それで決断を下していただききたい。今回の報告書ではですね、そういった手続きが全然踏まれていない。というふうに考えております。以上です。

記者:この問題は、ちょっと先生、矛盾しているんで。この問題は民事案件ですが、刑法的には推定無罪だという、刑法用語を使えばですよ。層いう言う方をしているんだと思います。彼女は申し訳ございません、すいませんでした、といいながら、研究プロセスは間違っていたけれども、結果論的に失敗であった、STAP現象は存在してると言います。これは矛盾しております。私ね、既に報道されている割烹着や、壁の問題などありましたけれども、小保方さん、あなた自身ね、罪の意識やね、研究自身の若山さんとか、皆さんを騙しているという……(司会者にさえぎられる)

司会:ご意見はお聞きする場ではございませんので、次の質問に移らせていただきたいと思います。

■理研調査報告との食い違いについて

記者:日本テレビの○○と申します。今回の不服申し立ての件で、理化学研究所の調査報告と食い違う点がありますので、ちょっと確認をさせていただきたいのですが。まず調査の不備についてなんですけれども。理化学研究所は3回聞き取りを行ったと確か言っているんですけれども、小保方さんは1回聞き取りを受けただけと書いてありますが、その件と。理化学研究所の報告書のなかで、若山さんや笹井さんには責任はあるが不正はないと認定されていますが、小保方さんがこうした行為をしたことは、笹井さんや若山さんに、たとえば切り貼りをしたことなどはご相談はなかったのか。これを聞かせていただけないでしょうか。

小保方:面会の回数が3回というのは、多分、中間報告までの間に3回ということでご発表があったのではないかと思います。今回私たちが書いたものには、中間報告から最終報告までの間に1回であったということだと思います。

記者:あわせて4回ということでいいんでしょうか。

室谷:ちょっと補足しておきますと、正式な面接としては1回、それで書類の確認的なヒアリングが、これは正式な面接とは言えないような形であると思うんですか、資料の確認的なもので委員の方二人かなおこしになったのが1回、それを面接というのだったら2回ですけど、正式なものとしては1回というふうに、よく聞きますとそういうことでした。

記者:ビデオ会議なんかもあったというふうに聞いた気がするんですが。理研の方からは。

小保方:調査のヒアリングは全てビデオ会議です。

記者:先ほど伺いました、こうした切り貼りについて、若山さんや笹井さんにはご報告は論文を書く際にはあったんですか?

小保方:切り貼りをしましたということに関しては、笹井先生にも若山先生にもその時点での報告はしておりませんでした。

記者:それは全部ご自身で。

小保方:はい。

司会:それじゃ、次の質問に移りたいと思います。どうしましょうか。はい、どうぞ。

■ノートを公開する気は?

記者:先ほど質問がでましたけど、再現実験あるいは作製実験を公開されるのかどうか、イエスノーでいうとどうなのかということと、おっしゃった、お持ちのノートというのを公開されるお考えがあるのかをイエスノーで言うとどうなのか。理由もあわせてお聞かせいただけますでしょうか?

小保方:公開実験につきましては、私の判断では何ひとつ決められることではないので、お答えすることはできないですけれども、あと実験ノートにつきましても、秘密実験等もたくさんありますので、ちょっとあの、全ての方に公開するという気持ちはありません。

記者:前者の実験の方が公開できない、私の方では判断できない、なぜという理由の部分は。

小保方:時間も場所もいりますし、環境も整えなければなりませんし、そのようなことから気軽に私が判断できる範囲ではないかと思います。

記者:それさえできれば、異議がはれると思うんですけど、それはどうでしょうか。

小保方:異議、何に関しての異議でしょうか。

記者:論文に関してねつ造があったかどうか、ということからちょっと飛びますけども、実際にSTAP細胞があるかどうかというのを実際ご自身で証明されることになるかと思うんですけども。

小保方:ただまあ、理化学研究所の判断では、やはり第三者による再現が必要だというお考えのようですので、そこは、どちらがより正しくと言いますか、立証になるのか私もちょっとわかりかねますが。

■スタップ細胞は本当にあるのか?

記者:先ほどから、今回の問題というのは、あくまで論文の不正の有無の話だと思うんですが、ただ周りを含めて今はSTAP細胞の有無について話が移行していると思うんですね。ですからここ一番大事なところですので、改めて、小保方さんの口から聞かせてください。STAP細胞は有るんでしょうか、ないんでしょうか。

小保方:STAP細胞はあります。

記者:それを全く素人の私たちが、何をもって信用したらいいんでしょうか。

小保方:何をもったら。やはり、STAP現象が各地で再現できるようになるべきですね。そのためには、やはり先ほども申しましたように、今回の論文は現象論を示したものであって最適条件を示したものではないので、さらに、私自身はたくさんのコツやある種のレシピのようなものが存在しているんですけれども、やはりそれはまた新たな研究論文として発表できたらと考えております。

記者:ありがとうございます。

■スタップ細胞をなぜ発見できたと思うか

記者:小保方さん先ほどから、独自のやり方で突っ走ってきたということが、今回もいろいろと論文の中の不備の原因にもある、というようなことを繰り返しされてきましたが、同時にぜひ伺いたいのは、STAP細胞がもしほんとに実現しているとすれば、これはもう細胞生物学の常識を覆すようなものと言われている、世紀の発見であると言われていることも踏まえまして。要するに独自のやり方でやってきたことが、このようなこれまで常識では考えられなかったようなものの発見に繋がったような面が、ご自分で振り返ってみてあるのかどうか。ご自分では言いにくいかもしれませんが、独自でやってきたことが全部悪いことのような話に今なっていますが、同時に、そうじゃなければ、こういうようなことは、もしかするとできなかったという面が、発見するようなことできなかったという面がないのか、ということはご自分ではどのようにお考えになりますか?

小保方:たくさんの方々に出会い、多くの先生方に支えていただいて歩んできた道ですので、いろんな未熟な点や不勉強な点は多々あったけれども、だからこそSTAP細胞に辿り着いたんだと思いたい、という気持ちは正直ありますが、今そのように考えるのは謙虚さに欠けるし、やはりそう思いたい自分と、そうではいけなかったんだという自分が混在しております。

記者:同じ質問ですけども、逆に200回も成功しているんだから、切り貼りとか細かい話はまあいいじゃないか、ぐらいに自分の中で思うところはあったんでしょうか?

小保方:いいえ、そのようなことはありません。

司会:次の質問に移りたいと思います。一度質問していただいた方はもうご遠慮いただきたいと思います。

■トカゲのしっぽ切りでは?

記者:今回論文に関する一連の問題で、筆頭著者である小保方さんひとりが責任をとる形になっている、不服申立書にも「トカゲのしっぽ切り」という言葉が使われていましたが、こういう状況について小保方さんはどう受け止めていらっしゃいますか。

小保方:私自身が写真を取り違え、論文の疑義を呼んでしまったのは私自身ですので、他の方の責任やお考えについてコメントできる立場ではない、というふうに思います。

記者:理研の指導っていうのは十分だったと感じていらっしゃいますか。論文に対する指導は。

小保方:本当にいろんな先生方が協力してくださってたくさん助けていただいたんですけれども、私の力不足だったというふうに思っております。



その2へ続く