「人生はもっとニャンとかなる!」 59 必死に伝えれば、伝わるもの | 日々是本日

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水野敬也・長沼直樹「人生はもっとニャンとかなる!」
59 必死に伝えれば、伝わるもの

 

 

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【エピソード】 孔子(中国春秋時代の思想家)

孔子と言えば「論語」であるが、これが世に広まるのは後世である。

孔子亡き後に弟子がまとめた言行録が「論語」であり、

この、自分の思想を伝え続けた姿が現代に生きる人々に影響を与え続けているのである。

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よくこのタイトルで孔子を取り上げたと思う。


孔子が自分の思想を必死に伝えようとしていたことの顕れという観点で

「論語」を取り上げているのはなかなか珍しい。

孔子の人間的な面に注目したからだろう。


実際に孔子は活動的、かつ、実践的、かつ、教育的な人だったと思う。

 

春秋時代の賢者には、世の中が落ち着くまで隠遁しているのが良いという考え方があった。

 

どこかの国に仕えれば、その国が滅ぼされた時に巻き添えを食うからである。

 

こうした賢者を「隠者」と言ったようであるが、

「論語」にはこうした隠者との問答がいくつかある。

 

実際に身の危険に及んだこともあったようである。

 

それでも、隠者とならなかった孔子の「論語」は、今も生きている。

 

隠者となった賢者達の思想は滅んだ。