水野敬也・長沼直樹「人生はもっとニャンとかなる!」
02 人生に嫌なことをやる時間はない
人生はもっとニャンとかなる! ―明日にもっと幸福をまねく68の方法
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【偉人たちの名言】
「今から20年後、あなたはやったことよりもやらなかったことに失望する」
マーク・トウェイン(米国の小説家)
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「限られた人生を有意義に」ということはよく言われることだが、
実際に行動に影響を与えるほどの言葉は多くはない。
この言葉には、有意義な人生を求めつつも、
実際にはなぜそうではなくなってしまうのかという視点がある。
いろいろやってみるということは失敗も増えるということである。
その時にやらないのは失敗を回避するからである。
これは、「その時の判断」では失敗するリスクが重いということである。
ビジネスで言われる選択の評価基準の一つはこうである。
良い選択は最も良い。
悪い選択であったとしても、選択しないよりは良い。
こう言われるのもやはり、失敗を恐れ選択しないということが、
しばしば見られることだからである。
しかしながらマーク・トウェインの言葉は暗に、
人は「20年後の判断」では、
いろいろやってみた結果の失敗に失望しないと言っているように思う。
つまり、「20年後の判断」では評価基準が変わるということである。
ここに我々が陥りがちな罠がある。
20年後の判断で評価基準が変わるのであれば、
今の自分の「失敗を恐れてやらない」という判断は正しくないのである。
逆に言うと、20年後に判断基準が変わるのであれば、
20年後の判断基準に基づいて「今、行為していなければならない」ということである。
だから、失敗を恐れる必要はないのである。
20年後になれば失敗に失望しないのだから。
とは言え、そう気づくのが20年後であるというところは、実に重い。