NHK「白熱教室」シリーズ、今回は「プレゼン白熱教室」。
講師はスポーツ・コンサルタントのニック・バーリー氏。
2020年東京オリンピックを決めたオリンピック委員会(IOC)総会での、
日本のプレゼンテーションを指南した人物として知られている。
各回は50分程度の講義で、タイトルは下記の通りである。
前編「世界で勝つための“プレゼン・7つの鍵”」
後編「実践!プレゼンはこうする」
講義は慶応義塾大学大学院で行われた。
前編ではバーリー氏自身がプレゼンのコツを紹介、
後編では大学院の学生によるプレゼンの実践となっている。
前編で挙げられていたプレゼンポイントは下記である。
・話す速さを知り、話し手を選ぶ
・アピールポイントは3つにまとめる
・聴衆を知る
・インパクトを作り、持続する
・視覚的に作る
・明確なビジョンを持つ
・練習する
どれももっともであるが、印象的だったのは次の「3つ」!
「想像してみてください」の一言が聞き手を引き込むということ。
問いかけたり、想像を促したりして傍観者的な聞き手を引き込むことが重要だということである。
次に、「聴衆を知る」ということ。
こうした資料作成では、自分がアピールしたいポイントを中心に、
説明として過不足ないものを作りたいという誘惑がある。
しかし、プレゼンという観点では、
聴衆が誰かということを考慮して、
そこから再構成した方が良いのである。
そのために、聞き手がどういう人物かリサーチをする。
「インパクトを作る」というところのヘミングウェイの逸話は、
物語を作るとはどういうことかが、実によくわかる。
ヘミングウェイはバーで、10語で物語を作れるかという賭けをして、
こんな作品を作ったそうである。
「赤ん坊の靴、売ります。未使用です。」
(For sale. Baby shoes. Never worn.)
(後編の紹介につづく)
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NHKの番組紹介ページは下記
NHK for School-NHK - 番組紹介 - 白熱教室海外版 プレゼン白熱教室