アジャン・ブラムは著名なマインドフルネス瞑想の指導者の一人。
ロンドン生まれで、ケンブリッジ大学卒業後に高僧アジャン・チャーのもとで修業をした僧侶である。
この本は帯の通り、「世界中で読まれているマインドフルネス指導者の笑える仏教法話」である。
(原題は「Opening the Door of Yout Heart」)
マインドフルな毎日へと導く108つの小話
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マインドフルネス瞑想の背景には仏教があるが、
近年ブームとなっているマインドフルネス瞑想は技法として仏教とは切り離されている。
マインドフルネス瞑想は宗教に関係なく、
平穏な心をもたらす技法として活用することができる。
仏教的な背景は、
平穏な心がどのようにして我々を幸せにするか、
という意味づけを行う。
この部分にどう関わるかは、人それぞれであろう。
だからこの本を読んだとしても、無理に共感する必要はない。
かといって、含蓄のある説話を無理に遠ざける必要もない。
個人的にはなかなか良いものがあったので、
次回以降、幾つかを紹介していきたいと思う。
108つの小話はそれぞれ幾つかの章に分けられており、章立ては以下の通りである。
第1話~第10話 理想と現実
第11話~第18話 他者とのつながり方
第19話~第27話 恐れと痛み
第28話~第35話 怒りと許し
第36話~第45話 幸福を作る
第46話~第58話 問題を解決する
第59話~第68話 静けさと知恵
第69話~第74話 心と現実
第75話~第81話 価値観とスピリチュアリティー
第82話~第95話 自由と謙虚さ
第96話~第108話 苦しみと放っておくこと