砂漠 伊坂幸太郎

過去に二冊ほど読んで、ハマらなかった伊坂作品。
知り合いのススメで再挑戦でした。

この砂漠という小説。いいですね。
まずは捻りすぎていないので、邪念なしで読み切れました。
仙台のある大学のあるグループの日常を描いた作品。
みんな言うと思うけど、西嶋くんが素敵です。
本質を堂々と宣い生きる感じは、サラリーマンには励みになりますね。
どこか忘れていた感覚です。

まぁよくある設定なので、前に読んだかこの小説?というデジャヴ。
とはいえ、内容は非常にストレートで、気持ちに来る言葉も数々あって、
伊坂作品の見方が変わる感じでした。

他の作品で何がいいんだろうか?
もう少し読んでみよう。

★★★



iPhoneからの投稿

エトロフ発緊急電 佐々木譲


第二次世界大戦中の真珠湾攻撃にまつわる、日本に潜入したスパイを

軸にした壮大なストーリー。

部隊が、アメリカ・スペイン・東京・択捉島と広範囲に及びつつ、

戦時中の日米の駆け引きが重層に描かれており、一気に読み切れる感じ。


スパイの斉藤賢一郎の生き様に妙なリアリティが感じられるところが

この小説に引き込まれる原動力になっていると思った。


背景に敷かれた戦時中のリアルが正しいかどうかは別にして、

緻密に描かれる描写が集約されていく流れは見事。

山本周五郎賞をはじめ、多くの賞を獲った昔の良書。良かったですな。


★★★★

ダイイングアイ 東野圭吾


交通死亡事故を起点にしたミステリー。
死亡事故に絡んだ人達を中心に巻き起こる話ですが、
描写にリアリティがなく、終盤の追い込み方も
線は繋がるものの、読者としての高揚感は得られず。

量産型作家にありがちな浅い感じ。
東野圭吾ももう少し緻密なストーリーテリングを
取り戻した方がいいのではと思ってしまった一冊。