※このカテゴリでは、海外生活の合間に読んだ本の記録を綴っています。
読書が好きな方も、「ちょっと本を読んでみようかな〜」という方も、気分転換になれば嬉しいです📚

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今回読んだ本

 

 

 

 

なぜ働いていると本が読めなくなるのか

著者: 三宅香帆

 


 

■どんな本?

働きはじめたら、なぜか本が読めなくなった――そんなモヤモヤにやさしく寄り添ってくれる本です。
「時間がないから」だけじゃない、読書と働くことの関係を歴史や文化の視点からひもときます。
 

 

■読んだきっかけ

フルタイムで働いていた時の自分を思い出すと、確かにあまり本を読めていなかったんですよね。

ネットニュースや電子コミックは手軽に読めていたというのに!笑

三宅香帆さんの話は面白いので(いつもおすすめ本参考にしてます)、この本も期待値高めで読み始めました。

 

 

■印象に残ったこと

読書を「ノイズ」と表現して、その意味を定義しているのがとても印象的でした。
三宅さんが読書を「ノイズ」と呼ぶのは、それが“予想外の情報や思考、感情”との出会いだから。
そのノイズこそが、豊かな思考を生む土壌になるんだなと、深く納得しました。

 

 

■こんな人におすすめ

・「テレビやスマホは見られるのに、本はなぜか読めない」と感じる人

・忙しい毎日の中で、趣味や教養とのバランスを模索している人

 

 

■感想 

仕事をしていた時、自分の読書量が明らかに減っていたのを思い出しました。
この先本帰国してまた日本で働くことになったら、やっぱり読書の時間って減ってしまうのかも…?


今は比較的読めているのですが、海外生活をしている友人からは「いつそんなに読んでるの?」(どうやったらそんなに読めるの?)とよく聞かれます。
たぶん今は、自分の中で「読書」の優先度が高いだけなんだと思います。


でも、もし仕事をしていたら、やっぱりそっちにエネルギーを注ぎたくなるから、意識しないと読書量は減ってしまうのかもしれません。
実際、最近は語学検定のためにしばらく読書を封印していたし…。


でも、「時間がない」「他に優先すべきことがある」からといって、読書から遠ざかるのは少し違う気がするんです。
この本を読んで、あらためて「読書で得られるもの」「思考の余白」の大切さを見つめ直すことができました。

ちなみに、読書が趣味じゃない人も、自分の好きなことに置きかえて考えると共感できる内容だと思います。


作中で表現される「ノイズ」は、「余計なもの」「雑音」といったネガティブな意味ではありません。

むしろ、思ってもみなかった視点、興味のなかった話題、自分の考えを揺さぶるような問いかけ――そういった“予期せぬ刺激”のことを表しています。


働いていると、時間も気力も限られ、効率を重視する生活になるので、このノイズを受け止める余裕がなくなってしまうんですよね。


でも。
この「ノイズ」こそが、思考や人生を豊かにしてくれる大切なものなんだと思います。

だからこそ、人生には「ノイズ」を受け入れる余白が必要。そこに共感!


ただ、三宅さんが提案するような仕事に全力を注ぐだけでなく、文化や思考のための余白を持つ「半身で働く生き方」が実践できるかどうかは…ちょっと難しいのかもしれませんね。



 

📚読書は「ノイズ」を受け入れること。だからこそ、生活の中に“余白”を残して!

 

 

 

■おすすめ度(★〜★★★★★)

普通の時は星3★★★:速読なし興味があったら読んでね程度

★★★

 

《あらすじ》(紹介文より)

【人類の永遠の悩みに挑む!】 「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。

 「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。 

自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。 

そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは? すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。 

【目次】

まえがき 本が読めなかったから、会社をやめました 序章 労働と読書は両立しない? 

第一章 労働を煽る自己啓発書の誕生ー明治時代

第二章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級ー大正時代 

第三章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか?-昭和戦前・戦中 

第四章 「ビジネスマン」に読まれたベストセラーー1950〜60年代 

第五章 司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマンー1970年代 

第六章 女たちのカルチャーセンターとミリオンセラーー1980年代 

第七章 行動と経済の時代への転換点ー1990年代 

第八章 仕事がアイデンティティになる社会ー2000年代 

第九章 読書は人生の「ノイズ」なのか?-2010年代 最終章 「全身全霊」をやめませんか 

あとがき 働きながら本を読むコツをお伝えします 

 

著者略歴】 三宅香帆(みやけかほ) 文芸評論家。 1994年生まれ。 高知県出身。 京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)。 著作に『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』、『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこないー自分の言葉でつくるオタク文章術ー』、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』、『人生を狂わす名著50』など多数。

 

 

 

※読書カテゴリ、今後も気ままに更新していく予定ですので、また覗いていただけたら嬉しいです📚

(読んだ本全てではなく、一部の紹介です)