※このカテゴリでは、海外生活の合間に読んだ本の記録を綴っています。
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こちらの記事、間違えて読書記録の11に上書きしてしまいました。ショック…。

 

 

 

 

今回読んだ本

 


 

 

国宝

著者: 吉田修一

 

 

■どんな本?

歌舞伎界を舞台に、天才役者の栄光と愛を描いた長編小説。
ただいま映画が大ヒット上映中!伝統芸能の裏側にある人間ドラマが話題になっています。
 


■読んだきっかけ

映画も気になっていたのですが、インドネシアでは公開されておらず泣

原作も傑作と聞いていたので手に取りました。

 

 

■印象に残ったこと

主人公が幼少期がら人間国宝になるまでの人生を描くのでとにかく長いですが、長さを感じさせない面白さです!

最後のシーンがかなり鮮烈で、本を閉じたあとしばらく放心…。すごい。(→小説の結末は映画と違うようです)

歌舞伎を本格的に観てみたい!と思わせてくれる作品でした。

 

 

■こんな人におすすめ

・芸や才能に人生を捧げる生き方を知りたい方

・華やかな世界の裏にある人間模様に惹かれる方

 

 

■感想

この本を前情報なしに読んでみたので、本当に実在する人の人生を描いた物語かと思っていたのですが、実際はフィクションとのことで、まずそこにびっくりしました。何度ネットで「花井半次郎」を検索したことか!笑

それぐらい物語の作り込みが丁寧です。この物語を書くために、3年間も歌舞伎の楽屋に入り込み取材をしていたとの記事を読んで、正直納得しかなかったです。

 

喜久雄と俊介、2人の天才の関係性。最初は犬猿のライバルとして描かれるのかなと思ったら、とんでもない。

最初出会った時のバチバチを見た俊介の母親が「めんどくさい、どうせすぐに仲良くなるんでしょ」と見抜いたように、お互いがお互いを高められる生涯のかけがえのないライバルとして描かれていました。

だからこそ、訪れる「別れ」が、本当に身に迫る喪失感というか…。泣きました。

 

芸事に生きる人は特別な感性を持つのかと思っていましたが、葛藤や迷いは同じ人間。ただ、向き合う壁の高さが常人とは桁違いで、その姿に人生の壮絶さを見た気がします。

 

歌舞伎の演目は全然知らないのですが、個人的には天才ライバル2人で演じた役替わりの光源氏が死ぬほど生で見てみたいです。

 

さて。

最後にこれだけは言いたい。

 

なぜ映画には徳次が序盤しか出てこないのか!?(映画未鑑賞ですが笑)
小説には、魅力的な脇役たちもたくさん登場します。映画派の人にもぜひ原作を読んでほしいです。

 

 

📚じっくりと骨太な人生物語を読みたいならこれ読んで!

 

 

 

■おすすめ度(★〜★★★★★)

普通の時は星3★★★:速読なし興味があったら読んでね程度

 ★★★★★

 

《あらすじ》(紹介文より)

俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ!

 極道と梨園。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、芸の道に青春を捧げていく。

芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をW受賞、作家生活20周年の節目を飾る芸道小説の金字塔。

1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」--侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。

舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。

舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか? 朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。

 

※読書カテゴリ、今後も気ままに更新していく予定ですので、また覗いていただけたら嬉しいです📚

(読んだ本全てではなく、一部の紹介です)