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ハローエブリワン楽しい4月をお過ごしかしら。自分はと言いますと、平日かなり興味深い出来事が起き、一週間ずっとポップコーンを抱いて3Dメガネをかけた様な状態。人間万事多忙で退屈することがないない。煩悩する暇もない。

 

中山七里 『連続殺人鬼カエル男ふたたび』

ローベルト・ヴァルザー 『ヤーコプ・フォン・グンテン』

ELIXIR 『Mysteria Vol. 46』

九井諒子 『ダンジョン飯 1ー3』

横山光輝 『三国志 32-35』

 

   

 

カエル男ふたたび。おぉっ、という感じ(しょぼい感想で悪いけどこれがいわば自分が読む側であり、書く側にはなれない一つの理由なのでは)の結末である前作の残り。前編と今回の間に8年程の時間差があったというが。前作が古手川単独捜査の感じだったとすれば、今回は確かに「古手川は渡瀬に勝てない」ことを確実にしている様な。中山さん、本当はBuddy物のつもりだったのですか。読み取れなかった自分が悪いのか。前作の刺激が強かったせいか、今作に対しては酷評が多かったようだが、10年もの時間が過ぎた後も話を締めくくってくれる作家に感謝したい。そしてなにを隠そう、自分は私的復讐物語大好き人間なのだった・・・こんな自分でも耐えてください、皆さん。心身微弱による減刑の持つ盲点を今作でも引き続き語っている。全員が全員を処刑する訳にも社会から隔離する訳にもいかないし、厳選することも難しい、なにがなんだかツイスト。

 

ヤコブ·フォン·グンテン物語。書評の一部である「カフカが愛したヴァルザーの主人公たちは『前』という方向を最初から拒否し、喜んで円を描きながら元の場所に留まる」という文が一体何の話だか気になっていたのだが、読んですぐに感じられるものであった..その学校の生徒たちは学ぶこと、発展することを望まず「無為」で本来の位置に存在することに意義を持つ。それでもレッスンというのは続いているのだから、ある意味これがもっと大変なのではないか諸君・・・? 共にする生徒たち(後に皆どこかに雇われ学校を去る)と院長、そして先生との仕事を記録しておいたヤコブの日記のような形式。しかし、そのうち主人公を含め誰も残っていない学校を後にし、院長と一緒に新しい旅に出る。その関係が何を意味するのかも正確に定義していない点がまた興味深かった。先生のベンヤメンタと院長のベンヤメンタの両方からそれぞれのやり方で愛されていると思われるヤコブだが、その記録が日記(と推定される)という面でどこまでそのまま受け入れるべきかというのも悩ましかった。いわば中二病であればどうなる・・・?というのも奇遇であったとは思うのだが、これもまた解釈の楽しみであった。

 

僕らは旅に出る。もう大丈夫。僕にはあの人が似合うのだ。そして僕はこれ以上僕自身に聞かなくなった。何故?と。人生が望むのは激動的な動きであること、省察ではないということを僕は感じる。

 

昨年購読した文学村のミステリー小説雑誌。自分が毎週のドラマもちゃんと見れない人間(待つのが苦手)であり、最終話の放送まで待つべき人間であることを見過ごした結果、しばらく休んでからおよそ1年ほど経ってから読む羽目にwww ポワロの口癖の一つである「小さな灰色脳細胞」から始まり、脳の機能と関連した作品が大挙並んでいると興味津々。そして大学時代に大好きだった「デクスター」の中の食べ物の話まで。デクスターはそのメイン舞台がマイアミであるとのことで、キューバサンドイッチがよく登場するのだけれども、大学時代の友達の家の近くにあるキューバサンドイッチが大好きだったことを思い出す・・・マスター、本当に名誉メキシカンみたいで面白かったんだけど元気かのう。

 

短編小説はどれも面白かった。特にリン·スーエンの「バドミントン競技場の亡霊」はある意味単純なトリックであるにも関わらず、叙述が面白くて全くそのトリックというのを予測できなかった。登場人物の列挙方式や解説方式がクラシックなのに退屈ではなかったのも良かったかな。調べてみるもまだ出版された長編はない様である。もしあったら何方かアドバイスを。

 

そして、始めてみるダンジョンご飯···アニメはNetflixから始まったのと同時に見始めたのだが..これがまた落とし穴であって。先程も上述した様に、毎週一話づつのアニメを待つのが鬱陶しい自分・・・この全ては親戚の姉より始まったのだけれどw 言わば宿敵のような(上から5番目)姉は遊びに来るや否や皆の部屋と物を調べるのが趣味であり、近頃は会うたび形態やテレビを探って購読中のottたちで自分が見かった作品を流しちゃう(自分は購読しないのだ、お金が勿体ないらしい)そう、この1月はその作品が「ダンジョンご飯」だったのである。とにかく意図せずその存在を知ったついでに始めてみた。

コロナ禍とともにottが普及して興味深いと思った一つは、幼い時は書籍の漫画から始まってそれが気に入ったらアニメ、という順が自然だったが近頃はアニメから始まって漫画に手がいくという点である。逆行未来の世の中。九井諒子の絵柄とストーリーに対する信頼を抱き3冊まで。実は今、アニメの順番より先に進みたくないためひやひやしてるのだがw ちなみに推しはセンシ!

 

三国志劉備ついに蜀のてっぺんに立つ。そして馬超が劉備の味方に。その前、張飛と3日昼夜(2日だったっけ)喧嘩するもひるまなかったとか。