昨日まで日付を把握していなくて、今日が天皇誕生日で休みだと気付かなかった。



というわけで、

また明日から学校。

明日一日行ったら終わりだけども。



そして25日は部活のクリスマスパーティー!

ピザが食べられる、ということですごく嬉しいのですが、、




なぜホラー映画見るんですか。




ホラー映画は一番苦手。開始5分でもう独特の雰囲気がどうしようもなく恐怖をかきたててくださる。

好きな人が羨ましい。。

そのぶん楽しみが増えますしね。



もうそろそろ、一年が終わります。

早い。凄く早い。

自分でもびっくりするほど、この早い時間の中で自分が変わったと思います。

いや、漫画や小説で使われる「変わった」の重みとはかけ離れた程度ですが。

少なくとも一年前の自分が想像し得なかった自分になっているような気がします。


最近、本を今のうちに出来るだけ読まねばと焦っています。。。



のぼうの城/和田 竜
¥1,575
Amazon.co.jp


戦国時代。

豊臣秀吉が天下統一を極めるうえで最後に攻略した関東一帯を支配する北条家、

その配下の成田家忍城のお話。



改行大目で、文章も読みやすく、先へ先へ読みたくなるので、

一気に読めました。



・のぼう様かっこいい。


大将は、頭が切れるとか、武に長けているとか、そんな要素よりもまず、人を惹きつけることが一番にないといけない。それも、「ついていきたい!」と思わせるよりも、「守ってあげたい」と思わせる方がより結束が強まる。

生まれ持ってのものなのかな。

でも、それだけじゃ駄目で、

本当の意味の決断力と、運と、人の思いつかないような読みが必要。


・甲斐姫とのぼう様


ラスト、

それが一番、私情を挟まない。

すごいなあ、のぼう様。

なかなか自分の気持ちは殺せないもの。


・戦


三成との合戦、各武将がかっこいい。

ここが一番引き込まれた。読んでて楽しかった。



ラストも綺麗だった。

読みやすくて楽しかった。




源氏物語の時代―一条天皇と后たちのものがたり (朝日選書 820)/山本 淳子
¥1,365
Amazon.co.jp

なんとなく図書室で借りてみて、数日かけて読んだ本。

この本の著者、山本淳子氏は京都学園大学の教授だそうで、源氏物語の研究をなさっている。



あとがきにもあったように、まさに「楽しんでその時代の知識を吸収できる教科書の副読本」だった。

平安、一条朝の時代。


・栄花物語、権記、大鏡、枕草子などの史料から

ところどころ、さまざまな史料の一説が載る。

その文章の説明、それから筆者自身の洞察に繋がり、その時代に実際に人が生きて生活していたんだと具体的に感じた。筆者独自の深い文学的な洞察には、人の感情の機微を追及していくことで歴史を紐解くことができるということに感動した。古典文学の研究って面白そう。



・一条帝は賢帝

決して重臣の傀儡などではなく、国を思い、政治に励んだ一条帝。

一方貴族たちとの協調もはかり、その25年もの治世は安定したものだった。

とくに冬の夜、民が震えているというのに自分だけが温かい寝所で眠るのは忍びないと、薄着で縁側にたたずんでいる場面や、愛妃定子と道長との微妙な関係にも始終気を配る場面など、一条の帝の資質が随所で窺える。

そういえば、一条の父親、円融帝の崩御から一年後、忘れられていく父親の死に悲しみを覚えつつも「帝」という立場から素直にそれを表現することをしなかったエピソードにはうわあだった。続く筆者の洞察も相まって、この瞬間に一条に対するイメージががらりと変わった気がする。



・定子と一条

この二人のあいだの純愛は美しかった。仲の睦まじさは読んでいて気持ちよかった。

定子の死ぬ間際の一条へ向けた詩、

同じく一条の死ぬ間際の詩、の関連性は時間が経っても消えなかった一条の定子への愛が分かる。



・彰子と一条

後半、漢文を学ぼうとする彰子が可愛かった。

父親(道長)に裏切られたように感じた彰子の不憫さ。今までの彰子を思えば、それは爆発して当然。



・藤原家

内裏は身内だらけ、結婚も近親婚だらけ。

「血」を重く見る平安貴族。定子と彰子ってライバル関係、のように思ってたけど、実際はそんな単純なものではなかった。お互い顔を合せた事がなく(一条の計らい)、火花を散らすこともなく(この本を読む限り、たがいに激しい気性ではないし)、定子の死後世話をすることになった定子の遺児にも彰子は愛情を感じていたようだし、にらみ合うような仲ではなかった。

藤原家の身内同士の争いは悲しくなるほど激しい。というより、栄華と没落が繰り返され、それが痛ましい。

道長は幸運だったんだね。

しかし栄華を極めれば極めるほど、恨みが増えていくのって恐ろしい。

道長は幸せだったのか不幸せだったのか。




優雅で美しいばかりではないが、平安時代の

心を打たれる一文、エピソードに必ず出会えるはず。読んで良かったと思える一冊だった。