大学では不思議な現象が頻繁に起こる。



大学内にいると「5人以上で行動している学生」を見かけることがよくある。 これは一見異様な光景である。


授業に出席する際も5人以上が一列に並んで座り、学食や外に飯を食いに行く際も全員で連なって移動する。


5人以上では確実に移動しにくであろう。


飯を食いに行く際も5人以上の席を確保できる確立は低い。



上記のように不利な面が多くあるのになぜ彼らは5人以上で行動を共にするのか?その理由を説明しよう。



大学では高校と違い、多種多様な人間が集まる。


高校では、学力や価値観も似たもの同士が集まり、まだ人格も形成されきっていないので人見知りもそれほど多くない。


そのためあまり派閥なども存在せずアットホームな雰囲気が形成される。


しかし大学の場合そうはいかない。



彼らの人間関係は閉鎖的でドライである。



大学には2浪して入った人間もいれば、現役でそう苦労もせず入った人間もいる。


昔少し悪い道にいた人間もいれば、根っからの真面目人間もいる。


2浪の昔少し悪い道にいた人間から見れば、現役の根っからの真面目人間がタメ語で話しかけてくるのには耐えられない。(これには個人差は存在するが)


現役の人間にとってもそれは同じことだろう。


大学生くらいの年代にとって二つの年の差というものはかなりのものである。



よって必然的に彼らは似たような価値観を持ったもの同士の派閥を形成する。



派閥の規模はそれぞれだが、大体3~10人くらいが一般的である。


大学内での行動はほとんど派閥単位で行われる。


派閥ごとの価値観がはっきりしているため、その派閥を抜けると行く場所がなくなってしまう。



だから大学内で彼らのような「5人以上で行動する学生」が見られることになるのである。



(もちろん上記のような学生がすべてではない。大学生の一側面をとらえたものである)

大学では不思議な現象が頻繁に起こる。



そのひとつが、「昼休みになると、トイレの個室が満員になる」という現象である。


「長い休み時間にトイレに行っておくのは当たり前だろう」、と思われる方もいるかもしれないが、それにしても一人当たりの個室滞在時間が長すぎるのである。


なぜそんなにも長いのか?その理由は明白である。



彼らは「トイレで昼飯を食べている」のだ。



なぜトイレで食べる必要があるのか?


これには大学生独自の価値観を説明しなければならない。


「一人で昼飯を食べる大学生は負け組」といったような風潮が大学内にはただよっているのである。


そのため昼飯時に一人になってしまった学生は出来るだけ人目につかないように昼飯時を通過しようとする。


だが外に食べにいこうとしても、近くの飲食店では知り合いに見られる可能性があり、コンビニや生協でパンやおにぎりを買い、大学構内のベンチで食べるのも見られる可能性はある。


そのため彼らの中での完全なるセーフティーゾーンはトイレの中しかないのである。


彼らは個室の中で無理やりサンドイッチやおにぎりを口に詰め込む。


その後本を読んだり、音楽などを聴いて30分ほど経過したら何事もなかったようにさっそうと個室から出て次の授業に向かうのである。


また彼らに共通する特徴として「プライドが高い」ということが挙げられる。


彼ら自身「一人で昼飯を食べる大学生は負け組」という考えがあるからこそ、彼らはトイレにこもり昼飯を食べるのである。



こういった理由から昼休みにはトイレの個室の異様な程の使用率と滞在時間を生むのである。