◆注目「U理論」による組織変革(p85)
中土井 僚 オーセンティックワークス代表
■組織変革3つのポイント
①初期の段階で「安全に意見を吐き出せる場」を用意する
人は、発言によって咎められたりレッテルを張られたりすることを恐れ、
当たり障りのない態度をとることが多い。その状況を回避する必要がある。
【取り組み例】
会議の議題に対する意見を無記名で集める目安箱を設けて集約、
誰の意見かではなく、組織として必要な意見か否かで判断して課題を共有できる。
②自分の意見を客観的に評価させ、「なぜそう思うのか」を深く内省させる
多くの場合、人は問題点は自分以外のどこかにあると考えることが多い。
評論家的な姿勢を脱し、無自覚な自分自身を理解しないと本質的な課題にたどり着かない。
③内省して気づいた自分の姿を自己開示するよう促す
自分自身の本質に気づき、他責思考から自責思考への転換や
固守していた自分の立場・意見から離れようとする生々しい感情の開示は、
周囲の深い共感を呼び、相互の自己開示や変革を促す。
◆「統合報告書」の動向に注視を(p60)
■「統合報告書」とは
決算短信や有価証券報告書のような「財務情報」と
CSR報告書、コーポレートガバナンス報告書、環境報告書のような
「非財務情報」を集約し、企業の情報開示を一本化しようとするもの。
■情報開示一本化の背景
□報告書の数や記載量が増大し、企業の負担となっていること
必要な情報が複数のリポートに散在しているため、ステークホルダーが
企業の全体像を把握しにくくなっている。
□企業の価値を業績や財務上の情報だけで測ることが困難になっていること
投資家の重視する視点は「成長性」と「継続性」。
業績は過去のものであり、翌年以降の好業績を保障するものではない。
財務上の資産は豊富でも、業績悪化で大幅に取り崩す可能性がある。
→「成長性」「継続性」を判断するには、下記の要素を総合的に勘案する必要があり、
投資家も判断材料として非財務情報の開示を求める姿勢を強めている。
①知的財産の保有状況
②人材・設備・研究開発への投資状況
③新技術や新製品と戦略のリンケージ
④事業継続を困難にする企業統治の不備
⑤CSRによる社会との関係形成
→現在、統合報告の国際標準となるフレームワークの作成が進んでいる。
2010年8月、国際統合報告審議会(IIRC)設立。
→国際会計基準審議会、証券監督者国際機構、国際会計士連盟らが参画
2013年末までにフレームワークを作成。2020年までにに世界への普及を目指す。
■「統合報告」の5つの基本原則と6つの開示要素
□5つの基本原則
①戦略的焦点
②情報の結合性
③将来志向
④反応性とステークホルダーの包含性
⑤簡潔性・信頼性・重要性
□6つの開示要素
①組織概要とビジネスモデル
②経営コンテクスト
③戦略目標・目標達成のための戦略
④ガバナンスと報酬
⑤業績
⑥将来見通し
◇経営戦略をストーリーとして提示、経営者自身の言葉で示す必要がある
→中期経営計画で目標を示す企業は多いが、達成に向けた具体的な戦略を明示して
投資家らの理解を得てきた企業は少ない。
◇従来の報告書を合冊にするのではなく、記載内容を凝縮して簡潔なものとする
◇財務、法務、広報などの複数の部署が連携して作成することが必要
■「統合報告書」とは
決算短信や有価証券報告書のような「財務情報」と
CSR報告書、コーポレートガバナンス報告書、環境報告書のような
「非財務情報」を集約し、企業の情報開示を一本化しようとするもの。
■情報開示一本化の背景
□報告書の数や記載量が増大し、企業の負担となっていること
必要な情報が複数のリポートに散在しているため、ステークホルダーが
企業の全体像を把握しにくくなっている。
□企業の価値を業績や財務上の情報だけで測ることが困難になっていること
投資家の重視する視点は「成長性」と「継続性」。
業績は過去のものであり、翌年以降の好業績を保障するものではない。
財務上の資産は豊富でも、業績悪化で大幅に取り崩す可能性がある。
→「成長性」「継続性」を判断するには、下記の要素を総合的に勘案する必要があり、
投資家も判断材料として非財務情報の開示を求める姿勢を強めている。
①知的財産の保有状況
②人材・設備・研究開発への投資状況
③新技術や新製品と戦略のリンケージ
④事業継続を困難にする企業統治の不備
⑤CSRによる社会との関係形成
→現在、統合報告の国際標準となるフレームワークの作成が進んでいる。
2010年8月、国際統合報告審議会(IIRC)設立。
→国際会計基準審議会、証券監督者国際機構、国際会計士連盟らが参画
2013年末までにフレームワークを作成。2020年までにに世界への普及を目指す。
■「統合報告」の5つの基本原則と6つの開示要素
□5つの基本原則
①戦略的焦点
②情報の結合性
③将来志向
④反応性とステークホルダーの包含性
⑤簡潔性・信頼性・重要性
□6つの開示要素
①組織概要とビジネスモデル
②経営コンテクスト
③戦略目標・目標達成のための戦略
④ガバナンスと報酬
⑤業績
⑥将来見通し
◇経営戦略をストーリーとして提示、経営者自身の言葉で示す必要がある
→中期経営計画で目標を示す企業は多いが、達成に向けた具体的な戦略を明示して
投資家らの理解を得てきた企業は少ない。
◇従来の報告書を合冊にするのではなく、記載内容を凝縮して簡潔なものとする
◇財務、法務、広報などの複数の部署が連携して作成することが必要
◆ビジネス寓話50選 物語で読み解く、企業と仕事のこれから
http://index.ascii.jp/elem/000/000/010/10487/
◆気になった箇所
▽具体から抽象へ(p3)
代数の授業をはじめて受ける高校生にとって最も正解率の高い出題方法は次のうちどれか。
①方程式
②方程式を言語表記
③方程式を言語表記したものをストーリー化
最も正解率が高かったのはストーリーで表した問題であった。
(R.K.ソーヤー編『学習科学ハンドブック』)
【この結果が示唆するもの】
問題を具体的に思い描いて直観的に理解した後で、方程式を用いた抽象的な処理を
学ぶ方法がより適切な学習方法である。
▽ストーリーの3つの力(p7)
①体験させ力
「物語がパワーを持つのは、頭の中でシミュレーションをさせるからだ」
「出来事や経験を思い描くと、実際に活動しているときの同じ脳の部位が活動する」
(チップ・ハース スタンフォード大学教授)
物語は、知恵や知識を実感しやすい具体的なシナリオやシーンのなかに移し、
読み手や聞き手に疑似体験させる力がある。
②感受させ力
「マイナスであろうが、プラスであろうが、強い感情に基づいた経験は記憶されやすい」
「情報に対して喜怒哀楽、興味関心、好奇心などの感情が呼び起されなければ、
脳のなかの深い処理領域まで持ち込むことができない」
(山鳥 重 神戸学院大学教授)
無味乾燥に見える情報も、その背景や意味に関する物語が加わり
様々な感情が喚起されることで、気持ちに引っ掛かる情報となりやすい。
③参加させ力
「デニングも最初は、物語を利用することに違和感があったという。
常に単刀直入をよしとし、物語は曖昧で瑣末で寓話的すぎると思っていた。
『メッセージを直接はっきり打ち出せばいいではないか。まどろっこしい逸話で
相手の考えを間接的に導くよりも、要点を示して論理的に導く方がずっと簡単なのに、
なぜ眉間にパンチを食らわさないのか。』彼はそう考えていた。
問題は、聞き手にパンチを食らわせると、相手も反撃してくることだ。
こちらがどのようにメッセージを伝えるかを見て、相手は反応を決める。
議論をふっかければ、相手はこちらの言い分を値踏みし、検証、反論、批判してくる。
だが、物語を使えば聴き手を関与させることができると、デニングは言う。
相手をアイディアに巻き込み、参加を求めるのだ。」
(チップ・ハース スタンフォード大学教授)
【所見】
寓話とその解説の好みは人それぞれなので割愛。
この本の良い所は、冒頭で具体から抽象へ向けて学習することの効果(主に動機づけ)
について、脳科学、認知心理学等の知見を具体的なエピソードを使ってわかりやすく
解説していることにあると思います。立ち読みして寓話が気に入れば買い。
http://index.ascii.jp/elem/000/000/010/10487/
◆気になった箇所
▽具体から抽象へ(p3)
代数の授業をはじめて受ける高校生にとって最も正解率の高い出題方法は次のうちどれか。
①方程式
②方程式を言語表記
③方程式を言語表記したものをストーリー化
最も正解率が高かったのはストーリーで表した問題であった。
(R.K.ソーヤー編『学習科学ハンドブック』)
【この結果が示唆するもの】
問題を具体的に思い描いて直観的に理解した後で、方程式を用いた抽象的な処理を
学ぶ方法がより適切な学習方法である。
▽ストーリーの3つの力(p7)
①体験させ力
「物語がパワーを持つのは、頭の中でシミュレーションをさせるからだ」
「出来事や経験を思い描くと、実際に活動しているときの同じ脳の部位が活動する」
(チップ・ハース スタンフォード大学教授)
物語は、知恵や知識を実感しやすい具体的なシナリオやシーンのなかに移し、
読み手や聞き手に疑似体験させる力がある。
②感受させ力
「マイナスであろうが、プラスであろうが、強い感情に基づいた経験は記憶されやすい」
「情報に対して喜怒哀楽、興味関心、好奇心などの感情が呼び起されなければ、
脳のなかの深い処理領域まで持ち込むことができない」
(山鳥 重 神戸学院大学教授)
無味乾燥に見える情報も、その背景や意味に関する物語が加わり
様々な感情が喚起されることで、気持ちに引っ掛かる情報となりやすい。
③参加させ力
「デニングも最初は、物語を利用することに違和感があったという。
常に単刀直入をよしとし、物語は曖昧で瑣末で寓話的すぎると思っていた。
『メッセージを直接はっきり打ち出せばいいではないか。まどろっこしい逸話で
相手の考えを間接的に導くよりも、要点を示して論理的に導く方がずっと簡単なのに、
なぜ眉間にパンチを食らわさないのか。』彼はそう考えていた。
問題は、聞き手にパンチを食らわせると、相手も反撃してくることだ。
こちらがどのようにメッセージを伝えるかを見て、相手は反応を決める。
議論をふっかければ、相手はこちらの言い分を値踏みし、検証、反論、批判してくる。
だが、物語を使えば聴き手を関与させることができると、デニングは言う。
相手をアイディアに巻き込み、参加を求めるのだ。」
(チップ・ハース スタンフォード大学教授)
【所見】
寓話とその解説の好みは人それぞれなので割愛。
この本の良い所は、冒頭で具体から抽象へ向けて学習することの効果(主に動機づけ)
について、脳科学、認知心理学等の知見を具体的なエピソードを使ってわかりやすく
解説していることにあると思います。立ち読みして寓話が気に入れば買い。
仕事でも参考になりそうな記事
◆グアルディオラ「欧州王者を束ねる最強の言葉術」(p27)
FCバルセロナ監督、グアルディオラの言葉
▽「僕が選手に求めるのは『やれる』とわかっていることだけ。
ただし数日ではなく、年70試合を通してだ。
やればできることを70試合で要求し、実際やらせる。しかも楽しく気持ちよく。
それが僕の仕事だ。」
▽「『やらなきゃいけないから』と思って物事に取り組んではだめだ。
『やらなきゃいけない』は感じなければいけない。すると工夫が生まれる。
本当に必要を感じたら、何とかしようと工夫するものだ。」
▽【目的思考】
「ベップは相手に理解させる。
ただ命令するのではなく、なぜかを説明してくれる。だから僕らは成長するんだ。
あの指示の裏にはこんな理由があるってわかるようにな るからね」
ジェラール・ピケ FCバルセロナDF
→選手への要求に恣意的なものはなく、無茶もない。
全て目的がはっきりしているから選手にとっては受け入れやすい。
常に先週の近くに立ち、会話する。
自分の考えを聞かせ、相手の言い分を聞く。選手は納得し、従う。
◆グアルディオラ「欧州王者を束ねる最強の言葉術」(p27)
FCバルセロナ監督、グアルディオラの言葉
▽「僕が選手に求めるのは『やれる』とわかっていることだけ。
ただし数日ではなく、年70試合を通してだ。
やればできることを70試合で要求し、実際やらせる。しかも楽しく気持ちよく。
それが僕の仕事だ。」
▽「『やらなきゃいけないから』と思って物事に取り組んではだめだ。
『やらなきゃいけない』は感じなければいけない。すると工夫が生まれる。
本当に必要を感じたら、何とかしようと工夫するものだ。」
▽【目的思考】
「ベップは相手に理解させる。
ただ命令するのではなく、なぜかを説明してくれる。だから僕らは成長するんだ。
あの指示の裏にはこんな理由があるってわかるようにな るからね」
ジェラール・ピケ FCバルセロナDF
→選手への要求に恣意的なものはなく、無茶もない。
全て目的がはっきりしているから選手にとっては受け入れやすい。
常に先週の近くに立ち、会話する。
自分の考えを聞かせ、相手の言い分を聞く。選手は納得し、従う。
仕事でも参考になりそうな記事
◆モウリーニョ「カリスマの傲慢と愛情」(p18)
レアルマドリード監督、モウリーニョのリーダーシップ
▽【チームのすべてを理解しようとする姿勢】
「彼は全てを知りたがった。クラブの構造、人間関係、そして選手のこと。
それにクラブの文化や歴史などもね。僕に与えられたのは、
単なるアシスタントマネージャーという役割だけじゃなかったんだ。」
アイトール・カランカ レアルマドリード助監督
▽【優れた観察者、そしてモチベーター】
「アメと鞭というわけではないけれど、モウリーニョは選手ひとりひとりを鼓舞するのが
本当に上手い。ベンゼマだけじゃなく、うちには成長しなければいけない選手も多い。
監督はそんな選手の能力を引き出すテクニックを持っているんだ。」
イケル・カシージャス レアルマドリードGK
→チームの隅々まで目配り。ひとりひとりを観察し、問題を抱えた選手がいれば、
個別の方法でモチベートして問題を解決。
▽【選手を守る姿勢、生まれる信頼】
「モウは様々な批判にさらされた僕をかばってくれた。
『バルサの選手は大げさで、主審をだまそうとする。サッカーにはフェアプレーが必要だ』
などと言って、真剣に怒ってくれたんだ。」
ぺぺ レアルマドリードDF
→過激な言葉で敵を攻撃し、自らに批判が集中する結果、選手を守ることができる。
その結果、守られた選手との信頼が生まれ、選手もより努力しようとする。
◆モウリーニョ「カリスマの傲慢と愛情」(p18)
レアルマドリード監督、モウリーニョのリーダーシップ
▽【チームのすべてを理解しようとする姿勢】
「彼は全てを知りたがった。クラブの構造、人間関係、そして選手のこと。
それにクラブの文化や歴史などもね。僕に与えられたのは、
単なるアシスタントマネージャーという役割だけじゃなかったんだ。」
アイトール・カランカ レアルマドリード助監督
▽【優れた観察者、そしてモチベーター】
「アメと鞭というわけではないけれど、モウリーニョは選手ひとりひとりを鼓舞するのが
本当に上手い。ベンゼマだけじゃなく、うちには成長しなければいけない選手も多い。
監督はそんな選手の能力を引き出すテクニックを持っているんだ。」
イケル・カシージャス レアルマドリードGK
→チームの隅々まで目配り。ひとりひとりを観察し、問題を抱えた選手がいれば、
個別の方法でモチベートして問題を解決。
▽【選手を守る姿勢、生まれる信頼】
「モウは様々な批判にさらされた僕をかばってくれた。
『バルサの選手は大げさで、主審をだまそうとする。サッカーにはフェアプレーが必要だ』
などと言って、真剣に怒ってくれたんだ。」
ぺぺ レアルマドリードDF
→過激な言葉で敵を攻撃し、自らに批判が集中する結果、選手を守ることができる。
その結果、守られた選手との信頼が生まれ、選手もより努力しようとする。
