今日のニュースです。 
多くのサラリーマンやOLでにぎわう東京の「丸の内タニタ食堂」のブームのように、従業員の健康を気遣う会社の高感度はうなぎ上りだ。そんななか、神戸製鋼所は、50歳以上の社員を対象に、1人10万円という“VIP待遇”の人間ドック検診を提供し、注目を集めている。2年前から導入している胃がん検診では、がんの早期発見が奏功し、治療して復職を果たした社員もいるという。
神戸製鋼が昨年導入した50歳の社員を対象にした人間ドックでは、脳梗塞(のうこうそく)や、くも膜下出血を発見できる頭部MRI(磁気共鳴画像装置)検査、肺がんなどの診断に欠かせない胸部CT(コンピューター断層撮影)などの検査も実施する。さらに男性は前立腺がん、女性は乳がんや子宮頸(けい)がんの検査もあり、項目は70以上。「個人で受診したら10万円かかる」という。
受診対象は、10月時点で50歳の社員全員で、今年は1200人いる。予算はかかるが、同社の担当者は「がんなどが進行してからの入院治療となると、長期の療養が必要となり、会社としては労働力の損失」と話す。
早期に発見できれば、手術などの治療をしても短期間で職場復帰が可能なケースも多い。また、病気の発見にとどまらず、病気の発症の確率が高くなる50歳の社員に体の総点検をしてもらうことで、不安な点が見つかればその後も定期的に受診するなど、継続的に健康へ関心を持ってもらうことも狙いだ。
同社は、今回導入した人間ドック以外にも、社員の健康維持のため、検診を充実させている。
たとえば、平成22年度から取り入れた新しい胃がん検診は、一般的なバリウムを飲むエックス線検査ではなく、血液検査で行う。胃がんの多くは、胃が萎縮していたり、ピロリ菌に感染していたりするとリスクが高いとされており、あらかじめこれらを血液検査で調べ、社員一人ひとりをリスクごとに分類。リスクに応じて、内視鏡での精密検査を1年から数年おきに受診するとういう徹底ぶりだ。
自分ががんにかかりやすいかを知ることで、予防に気を配ることができるだけでなく、必要でない検査を受けなくて済む。必要に応じて検査を受ければいいため、全員にエックス線検査をしていたよりも、きちんと受ける人の割合が増えたほか、会社側のかかるコストも抑えられるという。
また、内視鏡の検査の精度は、エックス線検査より高い。以前は検診でがんが発見されるのは5人程度だったが、新検査を導入し、昨年は約15人からがんが見つかった。早期に発見できたことで命が救われた社員も少なくないという。
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「この記事の著作権は産経新聞 に帰属します。」
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神戸製鋼が昨年導入した50歳の社員を対象にした人間ドックでは、脳梗塞(のうこうそく)や、くも膜下出血を発見できる頭部MRI(磁気共鳴画像装置)検査、肺がんなどの診断に欠かせない胸部CT(コンピューター断層撮影)などの検査も実施する。さらに男性は前立腺がん、女性は乳がんや子宮頸(けい)がんの検査もあり、項目は70以上。「個人で受診したら10万円かかる」という。
受診対象は、10月時点で50歳の社員全員で、今年は1200人いる。予算はかかるが、同社の担当者は「がんなどが進行してからの入院治療となると、長期の療養が必要となり、会社としては労働力の損失」と話す。
早期に発見できれば、手術などの治療をしても短期間で職場復帰が可能なケースも多い。また、病気の発見にとどまらず、病気の発症の確率が高くなる50歳の社員に体の総点検をしてもらうことで、不安な点が見つかればその後も定期的に受診するなど、継続的に健康へ関心を持ってもらうことも狙いだ。
同社は、今回導入した人間ドック以外にも、社員の健康維持のため、検診を充実させている。
たとえば、平成22年度から取り入れた新しい胃がん検診は、一般的なバリウムを飲むエックス線検査ではなく、血液検査で行う。胃がんの多くは、胃が萎縮していたり、ピロリ菌に感染していたりするとリスクが高いとされており、あらかじめこれらを血液検査で調べ、社員一人ひとりをリスクごとに分類。リスクに応じて、内視鏡での精密検査を1年から数年おきに受診するとういう徹底ぶりだ。
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また、内視鏡の検査の精度は、エックス線検査より高い。以前は検診でがんが発見されるのは5人程度だったが、新検査を導入し、昨年は約15人からがんが見つかった。早期に発見できたことで命が救われた社員も少なくないという。
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