●『塚原卜伝十二番勝負』(津本陽 講談社文庫)

読了。


塚原卜伝が自分の中ではいまいち剣豪的にマイナーな気がするのは何故かしら。


剣術黎明期の達人だけに眉唾もののエピソードも多いかもしれないけどそれだけに虚実入り混じった感じの胡散臭さがなんともいえない。


内容的には坦々と斬り合いを描写し、最低限の主観を交えて描く津本陽の筆捌きは結構好きです。

主観を交えない歴史小説、派手な立ち振る舞いを描かない剣客小説には非常に好感が持てます。でもその反面、事象だけが繰り返されるので読了後もいまいちやっぱり塚原卜伝が掴みかねた人物であることにはかわりありませんでした。


もう少しこの手の本を読みたい。


『緋友禅』(北森鴻 文春文庫)

読了。


冬狐堂の短編シリーズ。

短編でもおもしろい。


ぶっちゃけ骨董ミステリーなわけだが、それでも黴臭さを感じさせないのは流石。

長編もいいけど短編でも味は十分に出せていると思う。


個人的には「奇縁円空」が好きでした。

鈴木屋は惜しい事をした。


『日本怪奇小説傑作集 2』(紀田順一郎・東雅夫 編 創元推理文庫)

読了。


今回もおもしろかった。

傑作集の名は伊達じゃない。


読むのに時間かかるけど。

●『日本妖怪変化史』(江馬務 中公文庫)

読了。


おもしろかった。


民俗学以外、柳田とか折口以外に明治後期から昭和初期にかけてこういった形で妖怪にアプローチをかけている人がいただなんて知らなかった。勉強不足だ。


内容はシンプルではあるが学ぶべき点は多い。


でも読んだのは旧版のほうだけど。


『円環少女(2) 煉獄の虚神(上)』(長谷敏司 角川スニーカー文庫)

読了。


長谷敏司はおもしろい、ということを何度目かの再確認。


コレは魔法だけど十二分にSFだ。

まぁ、どっちも似たようなもんだけど。


とりあえず下巻にも期待。

この人はこれから先もがんばって欲しいなぁ・・・


『駿河城御前試合』(南條範夫 徳間文庫)

読了。


すげぇおもしろかった。本当に復刻されてよかったと思う。


野暮な話だけど、個人的には「飛竜剣敗れたり」がすき。

あーでも「ガマ剣法」も好きだ。


でもこれを読むと「シグルイ」がどこでオチを着けるのか気になるところ。

気になって眠れない。


●『上海哀儚』(藤咲淳一 角川ホラー文庫)

読了。


BLOOD的なものを期待したわけだがかなーり肩透かし。

別ものとして読むのが吉。


読んでる途中、退屈のあまり何度か挫折しそうになったが最後は割りと綺麗に納まったか。

途中のダラダラ感さえなければもっとスマートに読めたかも。


●『砦なき者』(野沢尚 講談社文庫)

読了。


おもしろかった。

ただ、おもしろかった代りにやはり著者の死がいまさらながら悔やまれる。


一言で言えば「もったいない」か。

合掌。