社会はどのように変わるか | その道中の陽気なこと~!

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読んだ本、見た映画、舞台のこと、いま考えていることなどメモがわりに書いていきます。

一連の「現代史」の記事を書きながら、社会はどのように変化していくのか、というのが気になっています。中学や高校の「日本史」では、政治史を中心に学びますが、為政者の交替や制度の移り変わりを追うだけでは、ほんとうの歴史はわからないと思うのです。

こうしたことを考えるうえで、ヒントになる文章に出会いました。忘れないうちに書き留めておきます。5月2日の毎日新聞読書欄『家族の勝手でしょ!』(岩村暢子著、新潮社)の養老孟司さんの書評です。

日常は当然で、当然がどうなっているか、ふつうは考えないし、調べない。ところが実際に調べてみると、その日常が変化している。子どもはその中で育つ。つまり子どもにとっての当然が変化してしまう。その子が大人になって社会を作る。だから社会はこうして変わっていくのだと、しみじみ思う。敗戦のような大事件があれば、それで世の中が変わると、だれでも納得する。でも食卓のような日常は、気づかないうちに社会を変える。しかもこの二つの変化が絡み合っていることが、著者の仕事からもわかるのである。

1973年前後のいろいろな出来事、1995年の阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、この間にどのような日常の変化があったのか、そして1995年以後はどうなのか、いろいろ考えていきたいと思います。