紹介文 | ジャズと本 ブックノート

紹介文

  沈かにひっそりと家事とライフワークにいそしんでいます。

  

 このブログも生きた言葉ではなくて、表記された死んだことばです。

  エリック・ドルフィーというジャズプレイヤーがいたという記録があります。その音楽がとてもユニークな方です。彼の有名な「ラストデイト」にのアルバムに確か次のような言葉が吹き込まれているというのを聞いたことがあります。(実際には聴いていません)それは次のようなことばです。

 「音は発せられると共に宙に消えていき、二度と捕まえることができない」

、とかいう感じの言葉だとのことです。録音されたドルフィー名義の音楽を生み出している、ドルフィーの観念の一部を感じたような気がしました。

 

 イントロダクションの右側の写真も、写りの悪い物凄い過去の遺物です。写真についての考察はここではしませんが、これを動かすとトップのページが壊れてしまうので仕方なく残してあります。もっと他に乗せたいポートレイトがあるのですが残念です。

 生(なま)の生(せい)の体感、そのようなものを大切にしたいと思うこの頃です。地図にしがみついているのではなく、その地図を持って自分だけのいつも一回性の体験をしたいと思っています。このブログもその道案内くらいの軽いものです。私もあれこれと言うことはもうやめました。思い出は胸にあり、体験はいつも目の前に広がっています。

 どうか日常が壊れてしまったとしても、その根源にある己の「存在」自体の尊さを想う者でありたいです。創られたものとしての、創造者の最大の想いをもって常に関わっていただいている感謝をもってこのことばを締めます。

 善き日々を。