日本人ジャズレーベルTBM | ジャズと本 ブックノート

日本人ジャズレーベルTBM

 

 明るい春の昼下がり、私はジャズをかけながらノートパソコンで文章を打っていた。手持ちのアルバムが多いせいか聴くときにはそれなりにテーマを決める場合がある。今日のテーマは70年代の日本人ジャズ。ここらへんのかつての中央線沿線のイメージのにおいのする味にたどり着くまでジャズを聴き始めてからどれくらいかかったのだろうか。15年はかかった。物事は良くも悪くもファッション性が影響するものだ。それに新しい分野はなかなか自分で試行錯誤するのもコストがかかる。いろいろな意味で障壁が多い。私が幸運だったのはまずデーターとしてガイド本を買っていたのと、一緒に読んで感性を注入してくれた人が表れたということだ。やはりいろいろなことは手渡しで受け渡されていくものなのだろう。10代に聴いたジャズ番組のナヴィゲーターは私の中では今でも思い起こしても特別な位置を今でも占めている。その人たちの情熱溢れるコメントがあればこそ、さらに聴いてみようと思うものである。