大島清昭『影踏亭の怪談』読了。
2024年9月5日読了。
作者は以前に読んだ『最恐の幽霊屋敷』の大島清昭さん。
「僕の姉は怪談作家だ」(あらすじより)という文章から始まるストーリーと怪談作家である姉の原稿、という2つパートがある怪談とミステリー。
本作の原稿パートは、何冊か読んだ実話怪談の書籍(怪談師や怪異蒐集家の本)のようであり、姉の原稿では名前を伏せられ『Aさんが体験した話で・・・』の様にされている部分の裏側の事実を読者である自分だけがストーリーで知っているような感覚。
昨今めっきり少なくなったテレビの心霊特番で場所は伏せられているが地元民だから知ってるみたいな優越感が心地よい。
犯人を推理するミステリー作品は疎く、三津田信三さんの『怪談のテープ起こし』の登場人物、時任のような?読書遍歴なため躊躇ったが杞憂であり、未読の三津田信三さんの刀城言耶シリーズに手を出したい欲求が高まった。
また本作は第二弾との事で前作も必ず読もうと思った。