Part1 快楽を求めて
●依存は誰でも陥る
 ○入手しやすければしやすいほど依存しやすい
 ○激しいストレスを抱える人ほど、ストレスを紛らわそうと依存しやすい
●ドーパミン
 ○「好きであること」より「欲しいこと」を引き起こす

  ・遺伝子組み換えでドーパミンを作れないネズミ。食べ物を口に入れると食事を楽しむが、食べ物が目の前にあっても食べずに餓死した
 ○ドーパミンが多く放出されるほど報酬の感情も大きくなる
 ○ドーパミンが早く放出されるほど依存的になる
●依存とバランス
 ○快楽と痛みはシーソーの関係
  ・快楽を感じると、その反動で痛みがくる→快楽を取り戻そうとする→刺激になれる→量や回数が増える→繰り返す
  ・依存症の脳はドーパミンの受容体にダメージを喰らいドーパミンをうまく受け取れない←更なる刺激が必要になる
●依存とタイミング
 ○報酬と条件付けの関係
  ・期待していた報酬が貰えた時より、貰えなかった時の方が「期待の気持ち:ドーパミン」の放出量が多かった
 ○ギャンブル依存などで見られるように、確実にもらえるより、ランダムなタイミングで報酬を得られるほうがドーパミン放出量が多くなる
 ○一度依存症になると長期間使用を止められても、一回の使用でまた元の依存症に戻ってしまう←どうやら依存に関する脳機能は回復できないらしい

Part2自制
●ドーパミン断食
 ○ドーパミン依存状態の脳の、ドーパミンに対する反応を治すには、最低1ヶ月ドーパミン断食をする必要がある
 ○ドーパミン依存が鬱を招いている可能性があり、その鬱を隠すために依存物にまた手を出す例がある。その場合、ドーパミン断食をすると80%の割合で鬱もなくなる

  ・鬱だから依存していると勘違いしている患者

  ・ドーパミン断食で、鬱が先なのか依存が先なのかを知るいい機会を得られる
 ○ドーパミン断食中、別の依存物で気を紛らわす方法は賢くない
 ○断食後一気に摂取してしまう例もあるが、普通に摂取できる人もいる
●自制する方法
 ○自制には三種類。物理的、時間的、意味的
 ○物理的自制
  ・物理的自制は有効だがそれを、褒美を得る挑戦やパズルのように受け取らないように気をつけないといけない
   ・例)アルコールを鍵付きのキャビネットにいれ、妻に渡した。ある日、キャビネットを開けようとすると隙間が出来ることに気づき、そこから無理矢理鍵を壊して飲んでしまった
   ・例)脳手術でヘロイン中毒を治そうとしたが、ヘロインのハイを感じないのにずっとヘロイン注射を打ち続けるようになった
 ○時間的自制
  ・誕生日や休日だけやる、何かを達成したらやるなどの自制
  ・時間割引率に気をつけなければいけない
    -一年後に150万円貰うか、それより少ないお金を今もらうかという問いに、20%の中毒患者が今と答えた。たった2%しか一般人は今と答えなかった
    -長く待たなければいけないほど、報酬の価値が下がる
    -中毒者は未来に価値を見出し辛くなる
  ・例)次の試験まで薬物はやらない→授業中はやらない→午前はやらない、とどんどん制約が壊れてしまった薬物中毒者
    -なぜ待てないのか?
    -今と言った時脳の感情的部分が働き、後と言った時脳の論理的部分が働いている
    -薬物中毒者の脳の論理的思考を司る部分は弱っている
 ○意味的自制
  ・意味的自制の例でカテゴリーを作る例があるが、時によってそれは変わってしまうこともある
    -例)グルテンフリーだけ食べていた人はケーキやピザなどを食べずに済んでいたが、今ではどんな食品もグルテンフリーになってしまった
    -例)アルコール依存症の患者の一人は、一本だけビールを残し、それを彼女が飲んでいないというシンボルにした。全てのアルコールの代わりに、そのアルコールを飲まないことだけに集中した
 ○薬物などで物理的に対処する例もある
  ・オピオイド中毒者に、脳の受容体をブロックする薬を処方するも、それは本来ある痛みを感じさせないようにしてるだけにすぎない
  ・痛みを受容しないかわりにそれ以外のポジティブな感情も受容し辛くなる等価交換
  ・痛みを感じることから逃げずに向き合うことが助けになることもある

Part3 苦痛依存
●苦痛依存
 ○快楽と痛みはシーソー
  ↑ 

 ○なら痛みを強めることで、その後の快感を強めることができる?
 ○苦痛への依存
  ・例)氷風呂
  ・例)スカイダイバーは一般人と比べて、恐怖に慣れているので楽しみも経験しづらい
  ・例)ワーカーホリック。長く働く代わり激しく遊ぶ。経済圏の上層は下層と比べて働く時間が2倍近い。働くという痛みと遊ぶという快楽

●断食以外の薦め
 ○運動は不安や鬱症状改善にとても効果的である
  ・30分のウォーキングで充分
 ○対面恐怖症を克服
  ・まずは同僚と話す。次に他部書の人と話す。次にコーヒーの店員と話す。段階的に克服する

Part4 極端な正直
●嘘をつくことは中毒になり得る
●極端な正直は、
 ○嘘をついている習慣を自覚する手助けになる
 ○痛みと快楽のバランスを元に戻す手助けになる
 ○人間関係を良好にする
 ○将来の中毒症状の発達を抑える
●嘘をついている習慣を自覚する手助けになる
 ○自問自答エクササイズ
  ・変えたい習慣はありますか?
  ・なぜ変えたいのですか?
  ・もし変えるとしたら、まず何から始めますか?
 ○正直ダイアリーで自覚
  ・AA’s 12 steps
●痛みと快楽のバランスを元に戻す手助けになる
○正直になると幸せを感じやすい
  ・オキシトシンが分泌されると、ドーパミンの分泌も促される
  ・ヘロイン中毒になったネズミは罠にかかっているネズミを助けなくなった←中毒になると他人との協調性もなくなる←オキシトシンの分泌機会も減る
●嘘も正直も伝染する
 ○周りが正直だと、将来や世界への安定性を感じる
 ○周りが嘘つきだと、将来や世界への不安定さを感じる
 ○なぜ不安を感じやすいのか?
 ○ものが多すぎる世界では、刺激が強すぎて、その刺激に慣れてしまい、何も無いように感じてしまう
●将来の中毒症状の発達を抑える
 ○共感性羞恥心
  ・羞恥心にも種類がある
  ・羞恥心の二つの面
  ・1依存する→共感性羞恥心を感じる→更に落ち込む→更に依存する
  ・2羞恥心→依存脱出を決意
  ↓
  ・匿名のアルコール依存症の会。
  ・イタリア旅行で間違って微力のアルコールが入った飲み物を飲んでしまった←グループはアルコール抜きの日を数え直すことを薦めた
  ・この先の言い訳を作らないようにした+グループ内の結束を高めた
  ・このようなグループの判断は、客観的な倫理観や判断を促せる
●依存症患者から学んだ教訓
 ○依存によって苦痛から逃避しようとせず、世界と向き合い自分が集中でにるものを探す