オールウェザーって何ぞや? | 競馬ブック こちら栗東データ班

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※写真はティンカップチャリス。本文とはほとんど関係ありません。


 「前走は流れがキツかったこともあるが、オールウェザーが合わなかったのが敗因じゃないかな」

 これは週刊競馬ブック11月25日発売号(ジャパンC号)、JCダートの『2週前の有力馬チェック』に掲載された、カジノドライヴ(藤沢和雄厩舎)についての葛西調教助手のコメント。

 昨年末から美浦トレセンにもポリトラックが導入され、日本でもちょっと身近になってきた、いわゆる全天候馬場。ただ、美浦TCのニューポリトラックの「電線被覆材、ポリエステル不織布、ポリウレタン繊維、硅砂、ワックス等を混合した物」という説明を字面で見ても、なんとなくピンとこないし、それとオールウェザーではどう違うのか、それはそれでまた分からない。

 と、いう疑問を抱えていたわけだが、幸運なことにカジノドライヴが阪神競馬場に着地検疫で入ってきてくれた。外国馬など、競馬場滞在馬の取材は関西では私の担当。しかも、今日30日の朝は、カジノと、入厩済みの9戦8勝馬ティンカップチャリスの2頭が追い切るというのに、取材陣は私ともう1人の専門紙記者2人だけで、厩舎まで降りて話を訊きにきたのは私だけと、これ以上ない取材しやすい環境が整ってくれた。これはもう、訊くしかない。

 と、いうわけで、付きっ切りで来ている葛西調教助手に、早速その点について訊いてみた。

 「一言にオールウェザーと言っても競馬場ごとに違うし、美浦のポリトラックとも勿論また違うんだけど、こないだ走ったサンタアニタについて言えば、脚が結構深くまでもぐるんだよね。今年初めて導入したばっかりでこ慣れてないせいもあったんだろうけど、脚を取られるというか。そういう面では、どちらかと言えば、ダートよりも芝に近い馬場だったね」

 ダート競馬の本場・アメリカで導入されて、ブリーダーズCも行われたくらいの馬場なので、私は「ダートの代用」というイメージでいた。それだけに「ダートよりも芝に近い」という葛西助手のコメントには正直ビックリした。ただ、そういうイメージを持っていれば、BCクラシックの勝ち時計・2000m1分59秒2という時計にも合点がいく。なるほど、「オールウェザーが合わなかったのが敗因」というコメントが出てくるはずだ。

 じゃあ、ダートに替われば、という話になる。ここから先のコメントなどは明日発売の週刊競馬ブックや、競馬ブックwebをご覧いただきたいと思うが、私個人としては、いい競馬になるんじゃないかと感じている。

(坂井直樹)
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