路地裏に深夜にだけ開いているカフェ、マカン・マラン。

ドラァグ・クイーンのシャールの元に、今日も悩みを抱える人達が集まってくる。

誰でも抱える闇はそれぞれ違ったものだけれど、決してあなたは1人じゃない…。

 

穏やかに微笑みながら、疲れた体をお客に合わせて中から解きほぐすような夜食を提供するシャール自身も

辛い過去と現在を戦う一人だった。
 
ジェンダーも悩みも辛さも全て包み込むシャールの元に届く封筒と、進行していく病気、
マカン・マランに流れてくるどす黒いさまざまな影を何とか食い止めようとするジャダ。
 
アパートの一角にある夜食カフェはまだまだ続く…。
 
心が温かくなるようなストーリーと、おいしそうなマクロビオテック料理を夜食にどうぞ。
 

 

 

 

はいどうもowlですパー

 

ブラックフライデーのイオンで、ブラックフライデー関係なく、本を買ってきましたニヤニヤ

まさかのハードカバー2冊買いです本

ホント食い物系の話に弱いと思います。そんな自覚はあるよおにぎり

 

今回の重要人物はまさかのドラァグクイーンです唇

さまざまな食べ物系の小説がある中で、なかなか珍しいキャラクターですよね。

 

マカン・マランとはインドネシア語で「夜食」のこと。

このお店はシャールさんと言うドラァグクイーンのオネエさんがやっていて、

日中はドラァグクイーンや年配の女性がダンスのときに着る衣装やアクセサリーを作っていますドレス

 

日中と言っても話の流れ的には夕方位からスタートする感じ?

ジャダさんというシャールさんの妹分的な人物も登場するのですが、

日中は男性の姿で運送業のバイトをしていて、終わり次第このお店でお針子の仕事をやっています。

 

そのあとお腹が空くのでシャールさんが作る夜食を食べる流れのようですが、お針子さんたち以外にも

お客さんが集まっていき、今では夜食を提供する値路地裏の小さなお店となったのでした。

 

そんな流れでできたお店なので、探すのも一苦労。

元々は商店街の路地裏にあるシャールさんのお家かと思われるので、無理もないかもしれません。

 

「見つかったら縁があったってことだし、見つからなかったらご縁がなかったってこと」

みたいなお店ですが、このお店の雰囲気がめちゃくちゃいいのです照れラブラブ

 

内装はシャールさんが旅行で集めたバリ島の一点ものが並び、お店の前にはカンテラがともります。

音楽もさまざまでハウスミュージックからクラシックまで心地よく流れているようなお店音符

 

基本的に悩みがある人が集まってくること、シャールさん自身が好きなことというか、

インドネシアに行く中で屋台の食事の美味しさに気づいたと言った流れで、食事の内容は体に優しいマクロビ系。

 

その人が陰性の体質なのか陽性の体質なのか、見極めて、その人に合った食事をお財布にも優しい金額で提供してくれます。

これがまたおいしそうなんですよねーラブ

結構詳しく書いてあるのでマクロビに興味ある人にもおすすめです。

 

女性ならではの結婚や恋愛、仕事の悩み、

思春期の少年やおじさんならではの辛さもあるし、

シャールさんやジャダさんのようにジェンダーへの偏見の苦しみ、

さまざまな悩みは人それぞれあるけれど、シャールさんは体に優しい食事とともに、

ときほぐしてくれます。

 

辛さがマックスのときにご縁で引き込まれ、そのまま常連になっていくような、

そんなお店。だから普通のときに見つからないというのも当然なのかもしれません。

 

読み終わったときには自身もほっとできる居場所を見つけたような一冊なので、

まだ買ってない2冊をこれからAmazonでポチる予定です。

 

ハードカバーだから高いな昇天と思ったのですが、むしろハードカバーであるべき本だと思います。

 

そうそう、このお店のシャールさん、ツイッターとインスタやってるんですよウシシ

 

 

帯に見つけて速攻でフォローしましたw

 

引き込まれるけどサクッと読めてしまうし、題材自体がわかりやすいので、

高校生の読書感想文の題材にしても書きやすいかもしれません。

 

冬休みって読書感想文あったっけ?ある学校もあるかもしれない。

夏休みでもいいけど、題材の本に困ったらおすすめです。