大村しげ
1918年-1999年
京都祇園生まれ
随筆家、京料理研究家
京都祇園の長屋での生活を綴ったエッセイ。
日々の気になるあれこれや、作って美味しい京都ならではの料理を紹介する。
京都の案内や魅力ではなく、日々の生活の中にある楽しみや喜びを見せていく。
暖かくも締りのある生活の中にあるはんなりも忘れない。
京都人らしい生活を続ける彼女の日常に、じんわりとさせられる一冊。
はいどうもowlです
随分久しぶりとなってしまいましたが、図書館で借りた1冊の中のお気に入りを紹介します。
もう11月だよ
なんだか明治生まれとか大正生まれの方の作品とご縁があるのか、続いてるなぁと思います。
今回はエッセイです。これからの季節におすすめ。
中身は祇園の言葉で執筆されているので本当に京都に行って話してるような感覚になります
自分で長座布団を作ってみたり、うなぎの寝床とも言われる京都の長屋に置く衝立を作ってみたりと、今ではあまりない創意工夫をしてるのも、ほっとする一因となっています。
何でもかんでも取っておく、ずーっと住んでる祇園の町を散策すれば、知らない駄菓子屋を見つけてコマなどのちょっとしたおもちゃを買ってくる。
無駄なく生活したと思えば子供向けのものを自宅において来たお客さんの子供に遊ばせたりもします。
そういえば、人を自宅にあげること自体、あまりしなくなりましたね
執筆したのは戦後ですが、人との関わりの濃厚さも感じられる話が多くありました。
大村しげさんは随筆家で京都の料理の研究家として活躍した方で、ちょくちょく京料理が出てきたりします。
基本的には「たいたん」ですが、これがまた美味しそう。
その結果、自宅が和食まみれになってるowl家です
大村さん曰く「京都の女は炊くのが好き」
ひたすら煮込んで料理をするのが好きらしい。
寒い季節には料理も参考になるかと思います。
京野菜を使うのはなかなか地元の人ではないと難しいかなと思いますが、無理する必要は無いかと。
あ、そうなの。
この本、無理しなくていいって言われてる気持ちになるんです
ここ最近ブログの更新が止まってたのは、仕事が煮詰まっていたからなのですが、ヘトヘトな時に肩の力が降りるような気分になる1冊だと思います。
多分、どの人も今の時代は忙しい。だからこそ、大村さんの本や生活は見直されてきています
目まぐるしい現代で全て真似するのは難しいけど、大村さんのようなリラックスとシャッキリのメリハリが出来たらいいなと。
実は新品の京暮しは、発売当初より値上げされています。
それくらい人気の本らしいので、欲しい時に安く見かけたら是非ゲットしてくださいね!