平成最後の日。
浦和競馬2Rミナミウラワで福原杏騎手が騎手デビューします。
杏と書いてマイと読む。
女の子かと間違う名前ですがれっきとした男性。
「昔は名前を変えたいと悩んだこともありましたが騎手になるからには目立った方がいいと今では両親に感謝していいます」という東京出身の18歳。
<福原杏(ふくはら・まい)>
浦和・水野貴史厩舎所属
平成13年1月25日生 18歳
東京都出身 A型
身長155.9㎝ 体重45.3㎏
勝負服 胴黄・緑たすき、袖黄・緑一本輪
競馬ファンの父親に中山競馬場に連れて行ってもらったのが騎手に憧れたきっかけ。
埼玉に親戚が多くいることから浦和競馬所属を希望したそう。
「水野先生は調教に乗りながら技術的な指導をしてくれます。目標は自厩舎の馬で多く勝って役に立ちたい」と水野調教師の騎手時代の勝負服から色を譲り受けました。
4月1日にデビューした金沢の兼子騎手を皮切りに、今春デビューの97期生では福原騎手は約1ヶ月遅れての最終ランナー。
「同期の中でデビューは最後になりましたが、追いつけるよう頑張ります。繁田健一騎手のように南関東4場から依頼を受け、この人が乗っていたら馬券を買いたいと思われる騎手を目指します!」。
愛嬌ある笑顔が印象的な福原騎手。
周囲から可愛がられるキャラクターは新人騎手にとってまたとない武器でもあります。
教養センターを修了してからデビューまでの1ヶ月は厩舎の皆さんに顔を知ってもらう有意義な時間だったと言います。
調教を依頼される馬は毎朝20頭を集め、東京プリンセス賞で優勝したトーセンガーネットの本追い切りに騎乗する機会も得ました。
「トーセンガーネットには実習中にも乗せてもらっていたんですが、その頃より背中が安定して反応も良くなっていました」。
二冠達成の瞬間は大井競馬場に出向いて見ていたそう。
「最後は鳥肌が立ちました」と二冠馬の背中を知り、自身で仕上げる喜びを経験したことは大きな糧になっていきそうですね。