大木天翔騎手がデビューしました+97期生ご紹介 | 中川明美の南関あらうんど

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南関東競馬の話題を追いかけます!

地方競馬で今春デビューする新人ジョッキーは10名。
北海道、岩手、浦和、大井、金沢、笠松、園田、そして高知が3人。
97期生はみなさんトーク上手で、作業をしながらの個別インタビューでは時間切れになってしまったくらい。
明るく溌剌として物怖じしないのは騎手として強みになっていくだろうと思いながら取材を終えました。

 

デビュー戦トップバッターは4月1日金沢の兼子千央騎手。
2日には東川慎騎手が笠松メインレースで初勝利を挙げるという嬉しいニュースが届いています。
これから続々と全国でニューフェイスが続いていきますが、5年ぶりに女性騎手も誕生します。

 

高知の濱尚美騎手。
同じ高知デビューの妹尾政充騎手とは広島県出身の同郷で、しかも隣の中学校に通っていたとか。
センター入所してから判明したそうですが、こういう偶然もあるんですね!
そうは言ってもデビューすればライバル同士、馬上で火花を散らします。

 

そうそう、園田は今年も芸達者な新人がデビューしますよ。
昨年は特技がレース実況ですっかりおなじみになった石堂響騎手に、「ひとりバンド」で対抗するという木本直騎手。
3歳から習っていたピアノに加え、ギター、ベースも達者でひとりで弾いてしまおうと考えているらしいです(本気)。

お披露目はいつでしょう(^o^)

 


南関東では大井から大木天翔騎手、浦和の福原杏騎手がデビュー。
4日8日には大木天翔(おおき・かける)が第3Rローリングハートで初陣となりました。

 


「パドックで控えているときに先輩方が話しかけてくれて緊張せずにすみました。ゲートがうるさい馬だと聞いてはいたんですが、思った以上であせりました。最初からこういう経験ができたのは良かったのかもしれません。内に入れられない位置にいたんで外を回るかたちになると進んでいかなくて。点数で言うならマイナスです」。

と後方から外を回った自身の初騎乗には辛口の点数をつけていました。

 

大木騎手は三坂盛雄厩舎所属で、御神本訓史騎手の弟分。
「御神本さんは馬の当たりもいいし折り合いの付け方が違います。実習で併せ馬をしていても姿勢が綺麗で、御神本さんが乗るとなぜか馬が落ち着くんです」


勝負服の腕にあるのは憧れの御神本騎手と同じ白星。
「自分の腕で勝ち星ににしていきたい」という気持ちも込められているそう。

 

 

「いろいろスポーツをやってきましたが根をあげたり諦めたことは一度もありません。何かプロスポーツ選手になりたいと思っていたんですが、父親と大井競馬場に行ってナイター競馬でキラキラ輝いているジョッキーを見てこれだ!と騎手というプロスポーツへの憧れが強まりました」と、幼稚園から始めた空手では全国大会優勝という実績の持ち主。
根性ありそうですねえ(^^)

 

「目標はまずひと開催15鞍騎乗。あと4年後には三坂先生が定年になってしまうので自分が1000勝をプレゼントしたい」とキリリとした目元が印象的です。

 


<大木天翔(おおき・かける)>
大井・三坂盛雄厩舎所属
平成12年2月3日生 19歳
千葉県出身 O型
身長162.4㎝ 体重47.1㎏
勝負服 胴赤黒縦縞・袖赤、白黄星散らし