勝ちタイムが3.03.0秒とケイバブック推定勝ちタイムより0.5秒遅いものでした。
菊花賞開催日の芝のタイムは、ケイバブック推定勝ちタイムより少し速いが平均となっていました。そうすると3.02.0秒ぐらいでは走れる勘定となります。それからすると約1秒遅いタイム決着となりました。
レースをレースラップから分析すると、前半の5F(1000㍍)が59.9秒とハロン約12秒の少し速いペースで進みました(このまま行くと3000を3分切ります)。しかしその反動かその後の中盤(1000~2000)が12.7-13.6-13.2-12.3-12.7とハロン平均12.9秒と超スローペースとなってしまいました。そしてラストの5F(1000)が12.2-12.0-11.6-11.5-11.5のハロン平均で約11.8秒とまた終盤は速くなりました。まとめると前半中盤後半でヤヤ速、超スロー、速のペースでのレースでした。レース前から懸念された最初からのスローとはならなかったですが、中盤の1000㍍がその反動かしれないですが超スローとなってしまいました。
当然この中盤で掛かる馬は圏外となってしまいます。実はこのペースは本年の日本ダービーと瓜二つのペースです。来年からは菊花賞のペースはその年のダービーとなる。これは憶えておかないと(毎年忘れている私です)。そうなるとこのレースは中盤の1000㍍を抜いた競馬とも考えられます。実質の距離としては1600~2000㍍の競馬であったと言えなくもないです。どうしても全馬初距離となり、タメてタメての競馬となります。このようになることが多い菊花賞です。
しかしそれが例外の年もあります(希です)。最近ではトーホウジャッカルがレコードタイム(3.01.0秒)で勝った年です。あのような年もあります(本当に素晴らしいレースでした。トーホウジャッカルはあのレースで燃え尽きたのかな)。
さて本題に戻して、勝ったのが母系の距離不安説及びディープ産駒等の理由で少し心配されていた単勝2.3倍の一番人気馬サトノダイヤモンドです。この馬には中間の超スローのペースが大きく味方しました。掛かる馬でもなく、平均的に速く走れる中距離馬の位置づけがある(私の中では)この馬には実質1600~2000㍍の競馬では、最強馬となって当たり前です。単勝2.3倍の一番人気に応えた見事な勝利でした。
2着がスタートで少し(1馬身)出遅れながらも最後の4角12番手よりよく追い上げて差し込んできたレインボーラインが入りました。騎乗した福永Jもレース後にコメントしていましたが、この馬も3000㍍は長いと思います。実質距離1600~2000となり2着に入りやすくなったことは確かです。そしてこの馬は本来2000~2400が最も競馬がし易い馬だと思います。今後の活躍に期待です。それと騎乗した福永Jは先週に引き続きG1での好騎乗が光ます。天晴れ福永J。
3着のエアスピネルは道中掛かりどうしでした。それでいて3着。この馬も実質距離1600~2000の恩恵を受けました。それだけではなく、あれだけ掛かって3着に持ってきた武豊Jの絶妙な騎乗も本当に素晴らしいものでした。
しかしあえて苦言を呈するならば、中盤のスローペースなんとかなりませんか。毎度毎度言っていますが、世界に通じる強い馬作りの為にもっと厳しいレース(中盤も緩まない)をしないといかんぜよ。
それでは皆さん GOOD LUCK(TY)