まずスプリンターSですが、1200の短距離のGⅠです。しかし今回のレース前半3Fが33.4秒と6R500下(1200芝)の32.8秒より遅いものでした。これはGⅠのレース前半3Fタイムとしては明らかにスローです。
短距離ならば行けるところまで行く。そのような競馬をする馬が数頭いなければいけません。その中で脚を貯めることを考えるです。長距離競馬のような前半はある程度脚を貯めるそのような必要はないと思います。長距離競馬でもある程度の速力で走り、その段階で脱落する馬を作る、そのような競馬を心がけるべきです。
ある程度速い流れになっても、それに着いて行き、尚且つ直線伸びるそのような競馬をいつも日本競馬もしないといけません。
レース中の勝負ところはスタートしてからゴールまでの全てとなるようなレースです。
今回のスプリンターSはまさに私流の言い方では凡戦でした。
このような競馬をしていては、世界に通用する馬は出てきません。タイムが全てではないですが、いい加減直線ヨーイドンの「ケイリンケイバ」はやめていただきたい。観ていて怒りを覚えるレースでした。もちろん勝ったレッドファルクスがどうのこうのではありません。常々世界に通じる馬作りをレースを通しても実践する姿勢が大事ではないでしょうか。
それから数時間経ったおよそ日本時間11:06分ぐらいに、フランスで凱旋門賞が発走しました。
日本のマカヒキが日本ファンからすればまさかの14着となりました。
勝ったファウンドの走破タイムが2分23秒61のコースレコードでした。(日本もタイムは少数点以下2桁まで計測及び発表してほしい。人間の競走でも少数点以下2桁まで計測、発表されているのに、それより100㍍でも約2倍くらい速く走れる競馬で少数点以下1桁発表はおかしいと思います。)本年の日本ダービーの勝ちタイムが2:24:0です。今回出走していたマカヒキが優勝です。日本の軽い、速い馬場と比較すると明らかにタイムもかかる芝の深い重い馬場で、それより速いタイムで走破されれば、手も足も出ません。14着で仕方ない結果だと思います。
本年の日本ダービーは過去の日本ダービーと比較しても、非常に素晴らしいレースであったと色んな人が評価していました。しかし私はこのブログでも指摘していたように、それほど素晴らしいものではありません。
より距離短縮して走り、また省エネに心がけた走りで、短距離競走のようなゴール前で器用な脚を使った馬が上位入線しました。
勝ったマカヒキにしても、外からではなく内から巧く伸びて(一瞬の脚)1着となったもので、力で相手をねじ伏せた競馬ではなかったと思います。
それとやはり前半特に、中盤のペースの緩みがある日本競馬をしていれば、世界に通じる強い馬は出ないのではないでしょうか。今回のレースでもペースメーカーがいました。日本も必要なのかも知れません。
日本ダービーの勝ちタイムが2分22秒台となって初めて、確実に凱旋門賞で勝てそうな馬の登場になると思います。
まず走破タイムを0.1秒でも上げる競馬を各馬がすることにより、必然的に勝ちタイムも上がります。
このことが日本競馬の最大課題だと私は思いますが、皆様はどう思われます。
話を凱旋門賞に戻しますが、エイダン・オブライエン厩舎が1,2,3着を独占しました。また父は全てガリレオでした。ヨーロッパの重厚な長距離向きな血統が父としてはいいと今回のレース結果からはいえます。
ファウンドの母系は長距離向きではなく、どちらかといえば短距離のほうがいい中距離も我慢できるそのような血統と思います。
血統的な裏づけは必要ですが、どのようなレースをしてきたかの経験がより重要です(厳しい競馬を常々すること)。
日本の競馬は確かに世界の競馬と比較しても、どのレースにおいても賞金は高額です。生産も含めて巧く回っているように思いますが、ここらで故坂本竜馬氏でないですが、「新しい日本競馬のあり方を真剣に考えないといかんぜよ」と私は思います。
私のような一馬券おやじが、何を大それたことを言っているのかと反感を持たれる方もおられると思います。しかし私と同じような思いを持っておられる方もきっとおられると思います。ここは声を出さないとの思いで書きました。
それでは皆さん GOOD LUCK(TY)