祭りだ祭りだユタカキタサンまつ~り。してやったり武豊騎手の絶妙なペース配分で、キタサンブラックが見事1着となりました。直線で一旦2着したカレンミロティックに差されましたが、また差し返して1着となりました。天晴れ武豊J。それに応えた天晴れキタサンブラック。長距離は本当に騎手の裁量を出せるレースだと思います。まさに武豊Jが思い描いた通りのレースが出来たように、見えました。
ハナ差2着のカレンミロティックに騎乗の池添Jも、ヨシのタイミングで追い出し一旦は先頭となり、やったと思ったと思います。これも抜群騎乗であったと思います。
レースとしては勝ちタイムが3.15.3秒と私が戦前予測した3.13.9より1.4秒も遅い、まさに先行馬に有利な遅いペースでのレースであったことを物語っています。逃げたキタサンブラックが3200㍍走って、前半3Fが37.5で後半3Fを35.0で上がっています。これを後方より差そうと思えば、直後に居た馬は別として、33秒台の脚が必要です。現実には3200㍍の競馬で、このタイム(3.15.3)のレースでは、それは不可能です。前に位置した馬に有利な展開となりました。走った中で最高の上がり3Fタイムを出したのが、4着したタンタアレグリアです。そのタイム(上がり3F)が34.3秒でした。1着のキタサンブラックとはタイム差で0.3秒ですので、33秒台を出さないと1着にはなれません。(タイム的にはです。現実にはその上がりタイムを出しても差せないかもわかりません。相手もまた伸びる可能性があります。)
戦前に前年の上位馬はまた上位馬となることが、過去ではよくあったと実例を上げて紹介しました。(このブログで)今回その該当馬が2着した(前年3着)カレンミロティックと8着となった(前年2着)フェイムゲームです。前者は展開が見方して2着となり、後者は後方に位置して直線追い上げたが、今回のレースでは、展開不向きな戦法となり8着となってしまいました。やはり前年上位馬は要注意です。(来年以降も覚えておかないと)
一番人気のゴールドアクターは12着となりました。精神面も含めて実力が足りなったことが原因ですが、見るからにパドックでもやけに入れ込んでいました。またレース道中も何回も引っ掛かっていました。ジョッキーも押さえるのに四苦八苦しているのが、見て取れました。有馬及び前走(日経賞)では非常に強い競馬をしていました。テンションが少し高めはいいのですが、今回のように非常に高めはダメなようです。(3200の距離に対する馬自身の不安からかもしれません。パドックから道中と押さえて押さえて(ドー、ドー)の人間の気持ちが馬に伝わり不安がるのかもしれません。残念な結果となりました。)
古馬GⅠで3200メートルはこの天皇賞春のみです。他のGⅠにない長い距離に対する適正(スタミナ、気性、ペース配分、その他諸々)が着順に大きく影響します。この3200のレースは人間にとっても、馬にとってもメンタルの強さが必要です。それが3200なる長距離レースの最大適性項目だと思います。
それでは皆さん GOOD LUCK(TY)