勝ちタイム2:23:1秒は我社良馬場推定タイムより、0.4秒速いものでした。この日のそれ以前のレースでは10R(直近)が我社推定タイムより2.5秒も遅い決着。(2000㍍)9Rが1.1秒遅い決着(1600㍍)でした。例外として7R(ベゴニア賞)が我社推定タイム(2歳500万下)より0.5秒速いもの(1600㍍)がありました。この7Rで勝ったダノンプラチナはすでにオープン級の力がある馬で勝ちタイムもそれを物語っています。今後の注目馬です。9R、10Rからわかるように、通常の良よりは少なくとも2400㍍では、1秒以上遅い馬場であったと推測されます。その中で推定タイムより0.4秒速いことは、レコードタイムの2:22:1に匹敵するぐらいのタイムで走ったと思われます。(1着馬は)2着馬に4馬身差(タイム差0.7秒)で勝ったエピファネイアは真に強い、速い競馬をしました。本年のベストレースは菊花賞でしたが(私の中では)このJCが少し上のベスト1と私の中ではなりました。JCが1位。菊花賞が1.2位で以下は大きく離れて3位以下と今のところ私の中ではなっています。真に素晴らしいレースでした。一週前のG1マイルCSも福永騎手のお手馬であった馬を他の騎手(岩田騎手)が騎乗で勝利し(ダノンシャーク)、自身は2着でした。今回もまったく同じでお手馬であったエピファネイアをスミヨン騎手が騎乗して1位。自身はジャスタウェイで2着となりました。2度あることは3度あるなので、次週(次回)のG1で同じような状態になれば、馬券は簡単です。福永騎手のお手馬コンビを買えばバッチリです。(福永騎手が乗らない方をアタマとして。そう巧くいきますか)。さて今回のJCのレースの素晴らしさですが、まず前半からずっと11秒台のラップがほとんどで、遅くても12.4.12.2があるだけのまさに息もつけない高速走行での決着となりました。(スタートの一ハロンは12.8とかかっていますが、スタートは速力0からなので、これは仕方ないことです。)こうなると直線ヨーイドンの上がり勝負ではなくなり、スピード、スタミナ両方がいる真の力勝負となります。その結果レースでの各馬の最速上がり3Fは3着馬のスピルバーグの34.5秒とこのクラスとしては遅いタイムとなりました。こうした力勝負のレースが日本で多くなると、日本馬の質の向上に繋がるものと思います。真に素晴らしいレースでした。このレースを勝利したエピファネイアには、来年は凱旋門に是非とも行ってほしいものです。私の持論ですが(このブログでも紹介済み)平均して速く走り、その速力の持続が出来れば最速タイムで走れます。(加減速がなるべくなく、より速くです。)数字でみるなら前後半3Fがほとんど同じ。どうしてもスタートの1ハロンは遅くなるので、0.7秒から1.5秒くらい2400㍍では後半が速いものが理想です。今回のエピファネイアは(36.3-35.0)で後半が1.3秒速いものです。真に理想的なタイムでの走行でありました。この馬は道中引っかかるのがネックでしたが、今回は速力のムラの無い、我慢が効いたレースをしていました。この馬は昨年の菊花賞でもそうでしたが、芝に湿りがあると無類の強さを発揮します。まさに重の鬼です。完全な重でなくても今回のような発表は良で、少し重い馬場でも敵無し状態の競馬をします。底力はおそらく現役最強だと思います。そのような競馬させたスミヨン騎手は、今更ながら世界の名手です。恐れ入りました。
それでは皆さんGOOD LUCK (TY)