前々日から前日にかけて台風の影響で、雨がたくさん降りました。昨日が不良で、本日がやや重から良となりました。この天皇賞秋の時はJRA発表は良馬場でした。しかし前の芝レースのタイムを考えるとパンパンの良馬場ではなく、少し緩い良馬場でのレースとなりました。レース前半3Fが35.0秒で5Fの1000㍍までが、58.4秒とこの馬場では相当速いペースで進みました。まずスタートで、ジェンティルドンナがフライング気味な好発をしました。それにより逃げたい武豊騎手のトウケイヘイローより一歩先んじたことになりました。そこで武豊騎手は少し気合いを入れて、出し気味に先頭に立ちました。そしてペースダウンをしようと思ったと思います。しかし次にトウケイヘイロー自身が、芝の継ぎ目か何かに驚いたか、走り幅跳びのように、大きく前に飛びました。ペースダウンをする機会がまた延びました。その後も鞍乗の武豊ジョッキーはペースダウンしたかったと思います。しかし掛かり気味なジェンティルドンナが直後に着けています。ここでペースダウンすると先頭を譲ることになるかもわかりません。結果そのハイペースで直線まで進みました。そうなればもう脚は残っていません。結果トウケイヘイローは前半3Fが35.0秒で後半3Fが37.5秒となり失速してしまいました。(10着)このハイペースを作った要因のジェンティルドンナは前半3F35.5秒の後半3Fが35.8秒と前半のハイペースにもかかわらず、後半もなんとか粘り2着を確保しました。ほんとうに力のある馬です。しかしやはり一着には成れませんでした。一着には前半3F36.6秒で後半3F34.6秒で走ったジャスタウエイがタイム1.57.5秒で2着馬に4馬身の差をつけて勝ちました。この馬場で1.57.5秒は優秀だと思います。上がり3F34.6秒は出走馬中最速です。上がり2位の馬が35.5秒なので、0.9秒の大きな差のあるタイムでした。その上がり3Fが2番手の馬が3着馬のエイシンフラッシュです。この馬は前半とても脚が溜まり(遅く走れたとき)、直線ヨーイドンとなれば、強い馬ですが、今回は前半3Fを36.0秒とこの馬場では速いものとなり、上がり3Fも35.5秒と平凡なものとなってしまいました。脚の使い方がワンパターンの馬なので、今後も勝ちみは遅い馬だと思います。勝ったジャスタウェイも同タイプですが、よりエンジンのかかりが遅い(ほとんど前にいけない、いかない)で尚且つ出遅れがある馬です。今回はスタートを決め、中位より少し後ろの11番手で進められたことが、最大の勝因だと思います。(4角は9番手)。どうしても上がり3Fのタイムに目が行きますが(決め手)、実はその馬に最適な前半のペースで行けるかどうかが勝負の分かれ目となるケースが非常に多くあります。今回は勝ったジャスタウェイが自身に最適な前半のペースを確保したことが最大の勝因です。また不本意な前半のペースとなっても、2着を確保したジェンティルドンナは、次走と思われるJCでの連覇が見えてきました。また4着アンコイルド、5着コディーノもこの速い前半のタイムで6,7番手を走っていました。それでいての着順です。この両馬も次走が楽しみです。
それでは 皆さん GOOD LUCK(TY)