アメリカンドリームの終わり あるいは、富と権力を集中させる10の原理

REQUIEM FOR THE AMERICAN DREAM

 

 

建国以来、脈々と続いてきた下劣で恥ずべき行動原理
今日のアメリカの真実を記す本書は、明日の日本に対する警告の書でもある

50年前からアメリカ社会の富の偏重に警告を発していたチョムスキーが、
その予想通り極端な格差社会と成り果てた現在のアメリカを前に、
なぜそのようになったのか、背後にある社会的、政治的な流れと変化について、
率直かつ詳細に自身の分析を語る本書。
長期にわたるインタビューをもとにしたドキュメンタリー映画に、
豊富な資料、注、スタイリッシュなイラストを加えて書籍化したもので、
平易な語り口とPOPなブックデザインは、新世代にこそ読んでもらいたいというチョムスキーの意向が表れている。


建国以来の下劣で恥ずべき行動原理
原理1 民主主義を減らす
原理2 若者を教化・洗脳する
原理3 経済の仕組みを再設計する
原理4 負担は民衆に負わせる
原理5 連帯と団結への攻撃
原理6 企業取締官を操る
原理7 大統領選挙を操作する
原理8 民衆を家畜化して整列させる
原理9 合意を捏造する
原理10 民衆を孤立させ、周辺化させる

「ノーム・チョムスキーは『Requiem for the American Dream』の中で、
新自由主義の夢想的イデオロギーについて、険しい見解を示している」
―クリス・ヘッジズ ピューリッツァー賞受賞者。『Wages of Rebellion: The Moral Imperactive of Revolt』著者。

「私は10年以上もアメリカに通い続けているうちに、アメリカの暗部をますます深く知るようになりました。
そして、『現在のアメリカは10年後の日本だ』と学生に言い続けてきましたが、
今の日本を見ていると『今日のアメリカは明日の日本だ』と思うようになりました。
本書が明日の日本に対する警告の書になることを願ってやみません。」
―寺島隆吉 元岐阜大学教授 訳者あとがきより

ニューヨークタイムズベストセラー
米国アマゾン #1 Best Seller in Macroeconomics

 

『アメリカンドリームの終わり あるいは、富と権力を集中させる10の原理』は、ノーム・チョムスキーがアメリカ合衆国で起こっている格差や権力の集中、民主主義の危機について分析した書籍です。

本書では、チョムスキーが長年にわたって指摘してきたアメリカ社会の問題点や、富と権力の集中が進む背景、そしてこれらの問題がどのように民主主義を脅かしているのかについて述べられています。また、アメリカンドリームという概念自体が変化していることについても言及しています。

本書は、チョムスキーの思想や社会批判に興味がある人、アメリカ合衆国における格差や権力の問題に関心がある人にとって、興味深い内容となっています。

 

 

 

著者のノーム・チョムスキー(NOAM CHOMSKY)はどんな人物?

ノーム・チョムスキー(Noam Chomsky)は、1928年生まれのアメリカ合衆国の言語学者、哲学者、社会批評家です。

 

 

チョムスキーは、言語学や心理学の分野で多大な業績を残し、特に「普遍文法」という理論によって有名です。彼はまた、政治的・社会的な活動にも積極的に参加しており、左派の立場からアメリカ政府や大企業の権力に対して批判的な立場をとっています。

彼は反戦運動や市民権運動などにも関わっており、多くの人々から賞賛されています。彼の著書は、社会批評や政治哲学、言語学、心理学などの分野で高い評価を受けており、彼の影響力は広く認められています。

チョムスキーは、現在でも活発に論文や著作を発表し、世界中で講演を行っています。彼の思想や社会批評には、賛否両論があるものの、多くの人々にとって、社会的・政治的な問題について深い考察を行ううえでの重要な示唆を与えています。
 

この本の読者レビューは?

『アメリカンドリームの終わり あるいは、富と権力を集中させる10の原理』の読者レビューは、一般的に非常に高評価です。

多くの読者は、チョムスキーの深い洞察力や、論理的かつ説得力のある分析に感銘を受けており、アメリカ社会における格差や権力の問題を考える上で、重要な読み物であると評価しています。また、彼の言語の明快さや読みやすさも高く評価されています。

一方で、彼の政治的・社会的な立場や、思想に対する反感から、批判的なレビューも存在します。しかし、多くの読者は、チョムスキーが提示する問題や分析に対して、自分自身の考えを深めるための重要な示唆を得ることができたとして、本書を高く評価しています。

 

 

この本はどんな人にとっておすすめ?

『アメリカンドリームの終わり あるいは、富と権力を集中させる10の原理』は、アメリカ社会における格差や権力の問題に興味を持っている人や、社会批評に興味を持っている人にとっておすすめの一冊です。

また、政治や経済の問題について深い洞察力を持つ著者の分析を読みたい人、アメリカ政府や大企業の影響力に関心を持っている人にも、興味深い内容となっています。

ただし、チョムスキーは特定の政治的・社会的立場をとっており、彼の思想に賛同しない人にとっては、この本が挑戦的である可能性があります。しかし、多くの人がこの本から新しい視点を得たり、社会に対する考え方を深めたりすることができるため、一般的な知識を持った読者にとっては、興味深い一冊となっています。