2008-04-19 14:09:17

上達の法則

テーマ:教養・自己啓発
上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書) 上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)
岡本 浩一

PHP研究所 2002-05
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★★★★★★★☆☆☆

今、中国語の学習が一番の課題です。昔から語学が苦手で、英語は避けてきたのですが、今回の中国語に関しては避けることはできません。というよりも、やっぱり中国にいるからには、中国語をしっかりと話せるようになりたい!という気持ちがあります。


少しでも、語学の上達の役に立たないかと思い、購入したのが本書です。新書形式で読みやすい点も、いくつかある上達に関する書籍の中から決め手となりました。


本書は主に、スポーツや趣味(将棋やピアノ)の上達の仕組みについて書かれています。


本書を一言でまとめると、


「上達のためには、上達したいという気持ちを持つ」


これだと、ただの精神論に聞こえてしまいますので、もう少し噛み砕いてまとめていきますが、基本はやはりこの考え方にありそうです。


「上達には近道ではなく、法則がある」


という点も忘れてはいけません。僕もついつい近道できる方法を探すのですが、そもそも上達に近道がないとわかれば、そんな努力をして落胆することもありません。法則があり、それを知っている人(何かひとつでも上級者である)は、その法則を他のものにもうまく応用して上達スピードを速めています。つまり、法則を知った人は、


「一芸に秀でるということは、多芸に秀でる」


という結果に結びつきやすいということです。


語学では、よく言われることで夢が英語で見れるようになった、時に「見え方が変わった」となります。本書では、この見え方が変わる経験が中級者が上級者になるひとつのステップとなると書いています。では、この「見え方が変わる」経験をどのようにしていけばよいのか。


それはもちろんトレーニング(練習)が必要となります。ただ、このトレーニングも毎日毎日すれば良いというわけではないようです。毎日トレーニングを続けていると、忙しくなって休まないといけなくなった時に、急激に忘却していきます。寝ている間に脳では整理が行われていると言われますが、毎日トレーニングをしていると情報過多で、整理がおいつかず脳に定着しないのかもしれません。


そこで、本書では多くても週に3回程度に抑えてトレーニングをし、長期的に続けることを推奨しています。こうすることで、脳の記憶を担当する箇所、ワーキングメモリに負担がかかりすぎず、スキームというたくさんの情報をひとまとめにするツールを作り上げていくことができます。


上級者はこのスキーマを数多く持っているので、多くの情報をより早く処理することができるわけです。大事なことは、ワーキングメモリはトレーニングで増えることは(ほとんど)なく、スキーマをつくることで情報の圧縮をして対応しているという仕組みです。人間の構造って面白いと感じる部分ですね。


スキームを助けるものに、もうひとつコード化というものがあります。これは、言語にできない経験や現象を専門のコードに変換することで、処理を助けているわけです。僕は経験がありませんが、上級者同士の会話ではすべてを話さなくても、共通のコードによって分かり合えるということもあるようです。


少し、横文字が増えてきましたので、話を簡単にするために、次のステップで何をすればよいのか書かれていたことをまとめていきます。


ある程度上達してきた時、大半の人が上達の壁にあたります。そこで、諦める人もいるのですが、本書では対処法として、超上級者のプレイを観察するか、直接指導を受けることを推奨しています。つまり、より高い次元の人に自身の状態を見てもらうことで、自分が気付けなかったものを教えてもらえるというわけです。


本書の内容は、誰しも当たり前だと感じる理論が書かれていますが、これだけコンパクトにまとまった書籍はないので、何か上達をしたいという人は、がむしゃらにトレーニングを始める前に読んでみると効率良く上達できるのではないかと思います。


「上達への強い意欲」

「繰り返しトレーニングすること」

「見え方が変わる瞬間がくることを楽しみに待つ」

「できないことを悔しがる」

「上手い人を参考にする」


これらが大切なポイントとなります。残りの理論については、知っている程度でも良いでしょう。


教育機関の機能には二つの種類があると著者が述べています。


ひとつは、必要な知識を習得するための「知識習得機能」です。そして、もうひとつは学ぶ経験を通して、自分の能力へ信頼感を持ち、将来必要な知識や技術を習得しようとする内発的動機を持たせる「学習性獲得機能」です。


現代の学校教育では、前者の「知識習得機能」ばかり進めて、後者の「学習性獲得機能」がないがしろにされていると述べ、危惧を抱いています。これを読み、今までは「ゆとり教育」の意義は何かわかっていませんでしたが、「ゆとり教育」の導入によって、自由な考え方や自分の好奇心のままに動ける能力がつくことを目指しているのかもしれません。


最後は少し話がずれてしまいましたが、何か上達したいという気持ちを持った方にはお勧めの一冊です。


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