半落ち | Book Review’S ~本は成長の糧~
2006-09-04 23:49:02

半落ち

テーマ:小説
半落ち 半落ち
横山 秀夫

講談社 2002-09
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おすすめ平均

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★★★★★★★☆☆☆


一度書き上げてから消えてしまいました。。。時間がない中で更新しているので泣きそうですが、悔しいので完全に忘れてしまう前に書き直したいと思います。

横山秀夫さんの作品を読んだのは初めてだったのですが、想像以上に読みやすかったです。勝手に自分の中では重々しくて硬派な作風だと決め付けていたのですが、内容がかためなだけで文体は非常にやわらかったです。「半落ち」の映画を見ておらず、友達との会話の中でも間違えて「中オチ」と言ってしまうぐらいだったので、いつかは読まないといけないな、と思いつつ読めていなかったのですが、やっと読むことができました。

刑事から検事、検事から記者、記者から弁護士、弁護士から裁判官、裁判官から刑務官と非常に綺麗なバトンリレーが行われていて、元警察官の梶聡一郎をそれぞれの視点から描写しているのがすごく良かったです。

組織の負の面をわかりやすく、明確に表現している作品でした。そのことが嫌な気持ちにさせるのではなく、すんなりと受け入れさせる感覚になったので不思議でした。人が集まれば組織を作り出し、組織が継続されると少しずつ腐っていき、腐った組織は個人を殺していきます。

各登場人物がそれぞれ、組織に殺されたり、屈しなかったり、跳ね除けたり、はみ出したりと違った行動、結果を迎えているのを見て、これは特別なことではなく、誰にでも起こりうることなんだと、少し恐くもなりました。

梶聡一郎と「二日間の空白」という点をしっかりと抑えたままで、物語が進行していくので芯がしっかりとしていて、最後まで飽きることなく読みきることができました。結末も僕の想像、推理では及ばなかった内容だったので、満足です。

横山秀夫さんは読まず嫌いをしていたのですが、これを機に少しずつ読んでいこうと思います。まずは「クライマーズ・ハイ」から読んでみます。

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