空中ブランコ
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空中ブランコ
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「イン・ザ・プール」を読み終わってから二日も経たないうちに「空中ブランコ」読んでしまいました。我慢できない!とはこのことを言うんですね(笑)今回も笑わせてもらいました。
伊良部総合病院の跡取り息子である精神科医「伊良部博士」のもとに今回も精神に悩みを持つ患者が来ます。前回とは違い、今回の患者さんは少し変わった職業の人たちばかりです。プロ野球選手、女流作家、やくざ、サーカス団員、精神科医。職種は違っても物語の展開、伊良部博士の行動はいつもどおりで、そこが魅力です♪
シリーズも二作目になったことで、お決まりの注射シーンはさらっと書かれていて(ハリネズミを除いて)、より軽く、より読みやすく内容の方に力が入っています。「いらっしゃーい」という声で迎え入れられ、注射をいきなりされて、不安を抱えながら帰っていく初日の患者。それでいて、ついつい次の日も受診に来ているところなんて、パターン化されていてても飽きないです。
ただ、夏庵`s nest | 空中ブランコ / 奥田英郎 さんが感想の中で書かれている点で非常に共感を覚えたところがあったので引用させていただきます。
闇の破壊王ゴジラが徐々に子供のアイドルになっていく寂しさというか、まあ、それほどのモンでもないけど。
まさにこんな感じです(笑)今回は、ただ単純に笑わせるだけではなく、ところどころで印象深い言葉やシーンが盛り込まれています。一番心に残ったのは、「女流作家」でのさくらのセリフと以下の言葉です。
人間の宝物は言葉だ。一瞬にしてひとを立ち直らせてくれるのが、言葉だ。その言葉を扱う仕事に就いたことを、自分は誇りに思おう。神様に感謝しよう。
あまりにも狙い過ぎている感はありますが、それでも素直に感動できるフレーズだと思います。このことがわかっているからこそ、読書が楽しくて、人との会話で落ち込んだり励まされたりハラハラしたりできるんだと思います。
「チームバチスタの栄光」の白鳥と伊良部博士が似ているところがあるという感想をよく見かけていたのですが、似ているようで違うな、というのが僕の感想です。個人的には白鳥の方が好きですが、どちらにもそれぞれの魅力があって捨てがたいです。
伊良部博士の人柄を表す一文で好きなのが「ホットコーナー」でのこの箇所です。
たぶん相手が伊良部だからだろう。普通の医師だったら、自分はもっと格好をつけていた。己の弱さをを吐露することはなかった。伊良部には、秘密を知られても気にならないのだ。
狙っているのか、天然なのか、はわからなくても、こういうことを患者に思わせてしまう伊良部博士は精神科医としては名医なのでは??なんて思います。実際に、最後はどの患者もすっきりしていますしね。
本作品で特に好きだったのは「義父のヅラ」と「ハリネズミ」です。「義父のヅラ」は「わかる、わかる!!」という感じでいたずら好きの自分にとってはとても楽しく読めました。「ハリネズミ」はドラマになっていたような気がします。似たようなシーンをテレビで見た気がするので。
ついに残すは最新刊の「町長選挙」を残すのみとなりました。まぁ、三作しかまだ出ていないのですが。疲れている時に読むとすごく和むので来週の休日の楽しみにしたいと思います☆
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夏庵`s nest | 空中ブランコ / 奥田英郎
In a Jewel Box. 『イン・ザ・プール』と『空中ブランコ』 奥田 英朗 著
深夜私考 【空中ブランコ/奥田英朗】
よ~じん@1号室: 『空中ブランコ』 (奥田 英朗)
My Favorite Things 空中ブランコ ~奥田 英朗~

