原稿用紙10枚を書く力
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原稿用紙10枚を書く力
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斎藤孝さんの著書です。斎藤孝さんが好きなことは、今までの斎藤孝さんの著書の感想で書いているので省略します。なぜ、この本を今頃読んでいるのか?それは単純明快。書く力が欲しくなったからです。ブログを書き始めて、早二年。少しずつ書く力もついてきたかな、と思いながらも卒論では散々苦しみました。ブログの内容ももう少し発展させたいという欲も出てきました。ということで、この本を読んでみることにしたわけです。
◆書く力は書くことでしか鍛えられない
話すことと書くことは全く質が違います。その大きな違いは、書くことは形に残るということと書くことは考えることをより必要とする作業であることです。人は普段話している時に、話の流れや主語や述語といった細かいことを意識することは非常に稀です。しかし、書く時にはどうしても流れを意識しないといけない。流れを意識していないと書けないからです。また、書く量が増えれば増えるほど、流れがしっかりしていないと途中で行き詰ってしまいます。
書く力をマラソンに例えた話はとてもわかりやすかったです。つまり、原稿用紙一枚を一キロと考えた時に、トレーニングを全くしていなければ、十キロを走ることは不可能か非常に大変です。まずは一キロから徐々に距離を増やして十キロを走れる体力作りをしていく。これを書くことに当てはめて考えるわけです。いきなり十枚は無理だとしても、二枚、三枚と枚数を少しずつ増やしていくことによって自分の長所や短所も見えてきます。
◆書く力は構築力
たくさんの量を書こうとすれば、話の流れがしっかりしていないといけません。つまり、書く力がつくということは内容を構築する能力がついているということになります。そして、この構築する能力がつくと書き出しの言葉で迷うこともなくなります。書く内容を考える時のポイントは起承転結の「転」を考えることで、この「転」さえ決まってしまえば、書き出しも終わりも自ずとついてくるわけです。
◆書くことを意識することで読む力もつく
何かを書くことを前提にした読書は、自然と書くための素材を探すためにより意識の高い読書が可能になります。これを繰り返すことによって、今自分が求めている情報や知識を的確に抽出する力がつくだけでなく、的確な本を選び出す能力もついてきます。漫然とした意識で十冊読むよりも、知りたいポイントを明確にして二、三冊読む方が圧倒的に頭に残る情報量は変わってきます。つまり、アウトプットを意識するとインプットの質が上がるわけです。
◆書く際には立ち位置を意識する
自分が書くときにどのようなポジションに立って書くことは非常に大切です。このポジションは書いた内容を見てもらう相手を意識することも関係します。自らのポジション=立ち位置を明確にして初めて、地に足をついて文章を書くことができるようになってきます。立ち位置と関連して、書いたものは公共性を持つものであることを念頭に置いておくことが大切になります。
◆アレンジの集まりがオリジナリティ
世に出ている本や論文、批評などはほとんど誰かの言葉や作品をアレンジしたものです。このアレンジをつなぎあわせたものがその人自身のオリジナルの作品となっていきます。だから、まずはアレンジすることから始めることが大切です。
最後に本書からそのまま引用します。
作品を批評するとは、その作品とつながろうとしている読者に新たな出会いを提供することである。そこに批評を書く意味がある。
前からその意識はありましたが、この言葉を常に心に留めてこのブログを書いていこうと思います。
今回は、少し書き方を変えて書いてみました。具体的には本の内容を自分が書いているように意識して欠いてみました。「~と言っています」や「~だそうです」といった回りくどい表現がなくなり、簡潔に書くことができたように感じました。これからはこのスタイルで書いていくかもしれません。
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