「都市型シニア」マーケットを狙え! | Book Review’S ~本は成長の糧~

「都市型シニア」マーケットを狙え!



著者: 山崎 伸治
タイトル: 「都市型シニア」マーケットを狙え!―新たな消費マジョリティーの実像
★★★★★★★★★☆


今まで紹介してきた本とはまたジャンルが違うので「変だな」なんて思われる方もいるかもしれません。っていないですよね(^-^;この本を読んだ理由は就職活動が関係しています。ある企業がきっかけでシニアを対象としたビジネスに興味が湧いたからです。


◆シニアに対する先入観を捨てるべき!?◆

これから増加していく高齢者世代に焦点をあてて書かれた本です。高齢者が増加し、ライフスタイルも多種多様になっているにもかかわらず、いまだに高齢者に対するマーケティングでは「シニア層」という一括りで片付けようとしています。しかし、その結果は惨憺たるもので、マーケティングが成功するケースは非常に少ないそうです。


本書では、シニアコミュニケーション社の取締役が作者です。この会社ではシニアを対象にして、様々な調査やサービスの提供をおこなっている、いわゆる「シニアのプロ」です。


日本は2007年に「団塊の世代」の1年生が引退して、急速に高齢者市場が賑わうことになります。また、日本は他国に比べて「高齢化社会」のステージに入るのが早く、ファーストモデルとして各国から注目を浴びています。


高齢者を「個人」として捉えるだけではなく、「夫婦」や「家族」といった複数形の消費者としての動向を調査している点が、興味深かったです。


後半では、シニアコミュニケーション社が運営している「STAGE【ステージ】」というサイトを利用者である夫婦にインタビューしています。生まれた世代別に夫婦を分類し、紹介されているのでそれぞれの違いがわかりやすくなっています。


データも豊富で、それをもとにした説明がされているのでとても読みやすかったです。「7つの消費意識」という面白いものがあったのですが、書くと多くなってしまうので、この人の別の本を読んだときに紹介したいと思います。


◆引用&コメント◆


「シニアは時間があるので暇なのだ」と誤解される方もいるかもしれませんが、実態は決してそうではありません。


会社を退職して、一日中自由な時間を持ったシニアの方たちはどういう行動を取るかというと、死ぬまでに残っている時間を逆算して、やりたいことを実行していくそうです。「あとこれだけしかない」という考えで行動するので、予定もぎっしり詰まっていて、「時間はあるけど暇ではない」シニアの方が多いそうです。


シニアの間では、世の中と関わっていたい、他者と関わっていたい、という気持ちが非常に強くあります。


この性質はシニアだけではなく、全ての人に当てはまることだと思います。シニアが注目される理由は、外部とつながる窓口が極端に減少してしまうからでしょう。「仕事人間」だった男性は会社を引退すると、妻しか身近な他者がいません。そこで、時間をかけながらボランティア活動に参加したり、趣味を広げたり、旅行をすることでつながりを広げていくそうです。「つながり・ネットワーク」に着目したビジネスのウケは若者よりもシニアの方が良さそうな気がしました。


◆夫は麺担当?!◆

約10組の夫婦が紹介されているのですが、その中に料理はあまりしないけれど麺を茹でるのは夫の仕事という2組の夫婦がいました。時間にきっちりしているから、麺の茹で加減は男性の方が上手だということでした。「男脳」と関係がありそうですね。

この本を読んで、かなりシニア市場への関心が高まりました。「おばあちゃんにインターネットを」計画もあるので、おじいちゃん・おばあちゃんのサイト作りをしたいなぁと思います(就職活動後ですが)

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