海馬/脳は疲れない | Book Review’S ~本は成長の糧~

海馬/脳は疲れない



著者: 池谷 裕二, 糸井 重里
タイトル: 海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス
★★★★★★★★☆☆



進化する脳 」を先に読んでしまったので、順番が逆ですが「進化する脳」と昨日読んだ糸井さんの本のどちらも面白かったので、他の本そっちのけで読んでしまいました。

◆内容◆

糸井さんと池谷さんの対談形式で進んでいきます。糸井さんはさすがというか本当に対談が上手で話をうまく転がしたり、広げていきます。一方、池谷さんもその展開についていくだけの素晴らしい話力を持ってらっしゃいます。僕も将来はこんな対談が出来るだけの中身のつまった、引き出しのある人になりたいです。

内容は「進化する脳」とかぶっている部分もいくつかあるのですが、糸井さんの絶妙な話の引き出し方で、個人的にはとても面白い話が多かったです。もともと脳の専門的な知識を欲していたわけではないので、僕は問題なかったのですが、そういう学問を求めている人には向いていないかもしれません。

海馬についてもガッツリ取り組んで話を進めるという形式ではなく、話の中でたまたま海馬に結び付けて話せるところがあるから話しているという感じです。ですから、タイトルは対談の中で印象的だったフレーズを使用したのだと思います。

13時間もの長時間の対談だったということをあとがきで知って驚きました。冷めた目で見ることのない人、何にでも肯定的に捉えられる人向けかもしれません(笑)一言で説明すると、脳を絡めた人生観のお話でしょうか。

◆引用&コメント◆

脳の機能が低下しているかどうかよりも、まわりの世界を新鮮に見ていられるかどうかということのほうを、気にしたほうがいいでしょう

年を取ってくると「もう年だから」というのを口癖にして学習することを諦める人が多いです。池谷さん曰く、脳は年を取ればまた違った良さが出ることはあっても低下することはないようです。要は年を取るにつれて、さまざまな情報を刺激としてみることが出来ない、一種のマンネリ状態になることが問題のようです。常に好奇心を持つことの大切さは昨日の「豆炭とパソコン 」の「ミーちゃん」から学びました♪

くりかえしばかりなら、死んじゃったほうがましだと思うんです。楽しくないから。

これは糸井さんの言葉ですが、めちゃくちゃ共感してしまいました。ま、ほとんどの人が同じ考えを持っているとは思いますが(^-^;でも、安定を強く望む人ってくりかえしの生活を我慢してでも生きているイメージがあります。僕の価値観からすると、信じられないというか受け入れられないです。安定って停滞→衰退っていう悪い印象があります。池谷さんは脳の安定状態とは常に動き続けていることと言っていましたが、納得でした。

失敗をくりかえさないとあまりかしこくならないです。

はじめに脳の記憶することについて、「暗記メモリー(WHAT)」と「経験メモリー(HOW)」のふたつに分けて話が進みます。二人とも経験メモリーが頭が良くなることや人の成長にとって大切と言っています。高校生から大学生の間ぐらいに頭がいいことは物覚えがいいことではないと誰もが気づき始めると思います。

話がずれましたが、多くのビジネス書でも書かれているように、成功するとほとんどの人が振り返ることをあまりせず学ぶものも少ないのではないでしょうか。それに対して、失敗すると何がいけないのか、どこを改善しないといけないのかなどを反省して次に活かそうとします。これは人だけでなく、サルやネズミなども同じようです。これが「学習する」ってことなんでしょうね。

イラストがすごい可愛くて、ほぼ日スタッフのセンスを感じました(笑)古本で入手できたのですが、1700円ではさすがに購入しなかったかもしれません(^-^;池谷さんの本は面白いので、次は記憶力を強くするでも読んでみようと思います。

池谷裕二のホームページ

にほんブログ村 本ブログへ ←面白い書評ブログがたくさんあります


◆トラックバックさせていただいたブログ◆

★★★★「海馬 脳は疲れない」池谷裕二…
読書&映画メモ : 海馬 脳は疲れない
itchy1976の日記:池谷裕二、糸井重里『海馬―脳は疲れない』
海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス|心に残った言葉せっかくやし、残しとこ。。。
海馬/脳は疲れない|もっさりもさもさ木曜日
剣八の徒然なるままに。:『海馬/脳は疲れない』『アイアンジャイアント』