就職の極意 | Book Review’S ~本は成長の糧~

就職の極意



著者: 越智 通勝
タイトル: 就職の極意―これで、息子は10社の内定を獲得した
★★★★★★☆☆☆☆



この本は、著者である越智社長の会社の選考会でいただきました。1ヶ月ほど前に本屋で買おうか迷ってたので、買わなくてよかったって感じです(笑)タイトルの通り就職活動をしている学生に向けて書かれています。

◆内容◆
この会社のトップセミナーに参加した人はわかると思いますが、全てそこで越智社長が話した内容と同じです。一度聞いた話ということで、参加した人はすんなり頭に入ってくると思います。

越智社長の息子が就職活動をする時に親として、人材ビジネスに携わってきた経験からアドバイスした内容が書かれています。

ただ、サブタイトルの「これで、息子は10社の内定を獲得した」は書かなくてよかったんじゃないかなと思います。目を引きつけるためだと思いますが、10社という数は「そんなに内定もらって意味があるのか?」「内定辞退する会社に申し訳ないという気持ちはないのか?」という批判的な意見にもつながると思います。会社の事情は知りませんが、就職活動をしている学生の立場で考えてもそこまではいらないですね(^-^;

内容はすごくよかったです。勉強になりました。社会人とはどういうものか、サラリーマンとは立派なプロの仕事であるということを具体的に落とし込んで書かれています。就職活動を通して社会に出るとはどういうことなのか、漠然と理解し始めている時だったので、この本は理解を促進する手助けとなりました。実際のところは社会人になってみないとわからないのですが、心構えということですね。

◆恒例?の引用&感想◆
余談ですが、僕は本を読む時は常に付箋をもっています。それで気になる箇所に貼っていきます。ボールペンなどで線を引くのが良いのでしょうが、新しい本を汚すのが嫌(貧乏性)と電車などでは線がまっすぐ引けないので止めています。

最初に入った会社で人生の50%は決まってしまう
これは社会人の方に本当なのか聞いてみたいです。といって、疑っているというわけではありません(^-^;最初の会社で仕事はどういうものなのか、この程度の働き方でいいのかなどをインプットされ、それが転職したとしても強い影響を与えるといったものです。どちらにせよ、それぐらいの考えを持っていたら、さらに真剣に就職活動(企業選び)を出来ると思いました。

給料をもらっているからにはプロとしての自覚を持て
言葉通りですね。当たり前のことのようでいて、これを常に意識できている人ってそこまで多くないと思います。プロとしての責任を果たすというものは結果を出すことです。スポーツ界やタレントだけがプロではなく、サラリーマンもプロという意識は持ち続けないといけないなと思いました。

受けた恩は返す(テイクアンドギブ)
現在は日本も転職をする人が増加し、人材が流動化しています。僕自身、ひとつの会社で留まることは考えにありません。そういう社会になったとしても忘れてはいけないのが、この「受けた恩は返す」という日本的な精神だと作者は言っています。

新人社員の時は多くの人に助けられたり、研修を受けて教育されます。お金も時間も人も大量に投資されています。将来その会社で活躍することを期待されているからです。会社を辞める時、その受けた恩を返すだけの仕事をすることが出来たのか自分に問いかけることが大切と言っています。その通りだな、と強く思ったので心に留めておきたいです。

昨日の記事に書評のスタイルについて質問しました。コメントしてくださったみなさんありがとうございました。そして、考えていたら、僕のブログは書評というよりも本の感想文になっているな、ということに気づきました。ただ、それが悪いこととは思っていないので、当分はこの形式で続けていきたいと思います。