『汝、星のごとく』のスピンオフストーリー第2


『星を編む』

 凪良ゆう

 小説現代 20233月号に掲載


「才能という名の光り輝く星を愛し、編んで、編集することに命を賭ける編集者の思い」


『汝星の如く』

に登場する編集者二人に光を当てた物語。



「わたしは仕事が好きだ。わたしのやり甲斐や才能とも直結していて、人生で多くのパーセンテージを占めている。そのことに、いつも罪悪感が付きまとう。なぜだろう。なぜわたしだけが働くことに申し訳なさを感じないといけないのだろう。」

-p. 30


「物事の一面しか見ずに、何が正義だ。」



本編を読んだのは半年以上前だが、読み始めて即、櫂と暁海の世界に引き戻された気がした。


心に迫るような、価値観を問われるようなメッセージも満載で、仕事とは?結婚とは?家庭とは?などなど、アレコレ考えてしまう。


例えば妻の仕事に理解があって、家事も育児もできる夫に甘える妻と、家事や育児を全て妻に頼りきりの夫、側から見ればそう違いはないのかも知れない。



結婚とは綱引きである、と私は常々思っているが、結婚でなくても誰かと一緒に暮らすことは、お互いの「普通」や「よかれ」、都合を押し付けあったり、自分にとって都合の良い何かを相手から引き出そうとしたりの繰り返しなので、ともすれば極端にバランスを欠いた関係になってしまうのかも知れない。


パートナーや家族に恵まれて幸せだなぁ、と思うたび、感謝の気持ちを伝えるだけではなくて、日々の言動を振り返る必要があると改めて思った。


凪良ゆう先生15周年記念のインタビューも掲載されていて、そちらも興味深く読めた。


そしてなんと!中山千里先生の

御子柴弁護士シリーズ 

最新作も掲載。読みたいけど、返却期限が迫っている