『彼女はひとり闇の中』
天祢涼
光文社 2023年2月22日
「あそこにいた彼女は、わたしだったかもしれない」
自宅近くで起きた殺人事件、被害者は主人公の友人だった。
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書きたいこと、抜粋したいところはたくさんあるが、何をどう書いてもネタバレになりそうなので自粛。
読み始めてすぐ、若い世代向けの作品かなと感じて、そのまま読み進められるか少し心配になかったが、あれよあれよと引き込まれ、どんどん読み進んでしまった。
現代社会の抱える問題が、経験しないとわからないこと、意識して想像したり考えたりしたことがない人にもわかりやすく、読みやすく描かれている。
示唆に富む作品で、私のようなおばはん世代に興味深く考えさせられるが、中学生、高校生、大学生など、これからの世界を担う若い世代の人に届いて、「わたしだったかもしれない」「明日は我が身かもしれない」という人、「わたしだけじゃない」と思える人が増えたらいいなと思った。
──What happened to her could have happened to me…
Chizuru, the leading character of the story found out that her childhood friend/ schoolmate was murdered the previous night. The victim left Chizuru the text message that she wanted to talk to her about something. Did she have something to tell her? Or did she want to talk about something? She laughed to interrogate people in her university.
