『ドイツの女性はヒールを履かない』

  サンドラ・ヘフェリン

  自由国民社 2023720


ドイツと日本、両方にルーツを持つ著者による、ドイツと日本を比較しながら、頑張りすぎずに生きる方法を紹介。



・「日本の女性は「オシャレ」を重視、ドイツ人の靴選びは「機能性」重視。ドイツ人は散歩好きなので、歩きやすい靴を慎重に選び、メンテナンスしながら大切に履く。


・ドイツの女性はあまり化粧をしない。それが普通の状態なので「すっぴん」という言葉はない。もちろんお化粧好きの人もいるが、「化粧がマナー」という共通認識はない。身だしなみについても男女共通のものが多い。


・ドイツでは小学校に6歳で入学する子もいれば、保護者や教師の判断で、7歳で入学する子もいる。落第制度もあるので、在学中も卒業する時も年齢はバラバラ。そのため、日本のような「何歳になったら○○をしないといけない」という潜在的な価値観はなく、「何歳の時はこうあるべき」など、年齢に縛られることが少ない。


・日本では家事や育児を外注することを良しとしない風潮がある。書店などでは家事をラクにする方法や掃除についての本をよく見かけるし、便利グッズなどが話題になることが多いが、「人に任せる」ことを始めてみてもよいのでは。ストレスから自分を解放して楽しよう。


・幸せへの近道は、「自分を知ること」。自分の心の声に耳を傾け、それに沿って行動すれば、幸せはグッと近づく。



海外の国や文化について読むのは昔から好きだが、海外について知ることで、普段自分が「普通」だと思ってしていることや、「ネバナラナイ」と思っていることが、意外にもわが国特有の価値観だったりして驚くことも多い。



この本はドイツに関する入門書というよりも、著者のエッセイのような感じなので、ドイツに興味があって、ドイツについて調べたり学んだりしたことがある人には知っている内容が多いと感じられるかもしれないが、著者の魅力が伝わってくるような一冊だったと思う。


ドイツの靴屋さんや、靴を買う時のコミュニケーションのヒントなども載っていて楽しかった。ドイツに行く機会があったら、丈夫な鞄が欲しいと思っていたけれど、靴屋さんを覗いてみたい(サイズ的に購入は難しいかもしれないが)。