『君に光射す』
小野寺史宜
双葉社 2023年2月25日
「僕は三年前に小学校の教師を辞めた。」
教員を辞めて警備の仕事に就いた主人公、その仕事を選んだのは、人と関わりたくなくなったから。
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「結局、人からは離れられない。本当に一人でできる仕事などないのだ。」
「もちろん、そんなことはわかっていた。」
「人から完全に離れてしまってはまずいという意識も、どこかにあるのかも知れない。」
-p. 117
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『タクジョ』
シリーズを読んで、他の作品も読みたいと思いながらも読みそびれていた小野寺先生の作品、読みやすく、入り込みやすい文章でどんどん進む。
子どもの安全や幸せ、公平と平等、親の責任、大人の役割、人との関わり方、主題のわりには軽やかに展開するが、読後はしっかり考えたくなるような作品。