『海賊とよばれた男』は、
起業する前に読んで激しく心打たれた一冊です。


出光創業者の話で、
石油が原因でおきた太平洋戦争を再び起こさなさいために、
自国の石油供給ラインが必要と考え、そこに挑戦する物語。

敗戦処理の中で海外支店の強制撤退、
国内からも様々な嫌がらせも受けて石油が取り扱いできなくなる窮地もあり、
彼らは生き残りをかけて、
石油とは関係ない事業や命懸けの事業にも果敢に挑戦していきます。


自分の利益のためよりも、誰かのためのほうが人は頑張れる。
大義こそが最大の原動力なんだ、と思わせてくれました。



その本の冒頭。
太平洋戦争の敗戦から物語は始まります。

みんなが国のせいだとか、軍部が悪いとか、
不平不満を言っているのときの出光創業者のみんなへの最初の一言が、
「これより一切の愚痴をやめよ」です。


こういうことを有無を言わさず厳しく注意できるのは、
普遍的なリーダーの条件だと思います。


学生のとき、
スーツを着た大人が居酒屋で愚痴を言いながら飲んでいて、
こういう大人ってカッコ悪い、と思ったのを今だに覚えています。
だから愚痴を言う暇もないベンチャーに飛び込みました。

課題は組織であればなくなることはありませんが、常に改善はするべきです。
そして改善提案は上司や会議で直接提言しないと実行されていきません。
改善提案と愚痴は別物です。


もし愚痴をいうメンバーがあなたの周りにいたら、一言こう言いましょう。

「これより一切の愚痴をやめよ」