マネジメント職について。本質から丁寧に伝えるので少し長くなります笑
マネジメント職に興味ある人だけ読んでください。


キャリアパスとしてマネジメント職を目指すビジネスパーソンは多いと思います。
それ自体は悪いことではありません。ただ、ますば現代のマネジメント職を理解して、その上でマネージャーのキャリアを歩みたければその道を選択していくのがいいと思います。


まず大前提。

今は人類史上最も変化のはやい時代を生きているということ。
さらに大企業とベンチャーはビジネスモデルの成熟度が違うということ。ビジネスモデルが固まっている大企業はオペレーションがメインになりますが、ベンチャーではビジネスモデルや産業が新しいのでクリエーションが優先的に求めれます。

この2点を理解しておかないと、キャリアパスですれ違いがおきるかもしれません。



では、マネジメントの三箇条です。

1、マネージャーは偉くない
2、マネージャーになったから昇格したり昇給したりはしない
3、マネージャーはプレイングマネージャーであるべき



ちゃんと解説します。

1、マネージャーは偉くない、について。

マネージャーはあくまで「役割」です。偉いとかではありません。歴史の長い大企業だと年功序列が多くマネージャー職というと年長者がなることも多いので、そのままの感覚が抜けないとベンチャーでもマネージャーは偉い人、という錯覚に陥ることになります。

マネージャーは、組織成果を最大化する役割の人にすぎません。



2、マネージャーになったから昇格したり昇給したりはしない、について。

グレードはダウンする可能性もあります。

なぜならプレイヤーとしてはある専門能力に秀でていて高いグレードだったとしても、マネジメント能力についてはまた別の能力であり、ゼロスタートになるからです。
マネージャーとして組織成果をだし、さらにマネジメント能力もみについて組織成果の再現性がでてきてはじめて昇格や昇給をすることになります。

プロサッカーで考えるとわかりやすいと思います。
マネージャー役割であるチーム監督と、例えば本田圭佑選手のようなプレイヤー。その2人の能力はやはり別物であり、報酬もプレイヤーのほうが高いこともたくさんあります。

当社でも最高グレードは、マネジメント職ではありません。テクノロジーの専門能力に特化しているトップエンジニアです。



3、マネージャーはプレイングマネージャーであるべき、について。

変化のはやい時代。
フィールドから完全に離れてはたちまち時代の変化についていけなくなり、マネジメントとして機能しなくなることが多々あります。過去にエンジニア職でもこの現象をよくみてきました。

伝統がありビジネスモデルの固まっているビジネスであればマネージャーだけに徹してもパフォーマンスがでていたと思いますが、これからの変化の時代で新しいビジネスモデルだとついていけなくなります。
だから最先端を実践でプレイし続ける必要があるので、プレイングマネージャーであるべきなのです。




最後に経営職に挑戦したい人にむけて。

まず、マネジメント能力は必須ではありません。
経営チームは経営戦略から考えて、その戦略の実現可能性が最も高いフォーメーションで組みます。
逆境で折れずに奮い立てる胆力はあるか、成果をだしてきた実績はあるか、などベースとなる要素はあるものの能力だけで選ぶわけではないのです。

これからの自社の経営戦略を考えて、そのときのフォーメーションでより必要となる能力を今から磨き、足元でもしっかり大きな成果を積み上げ続けておくということが近道です。

そういう視点を理解しておくと、日々の仕事がもっと面白くなるのではないでしょうか。