今回も読書会ありがとうございました!

「きりこについて」は人間の言葉がわかるとても賢い黒猫の視点で書かれた小説。猫視点から見た人間社会の有り様の描き方が心に響きそうですね。

「地ごく」は地ごくと天獄の2編が収録された自らの毒に冒されたい人に向け描かれた短編集。自分のよくない感情や他人と比べる気持ちに気づかせてくれそうですね。

「ぎょらん」は人が死ぬ際に残す珠ぎょらんを噛み潰せば、死者の最期の願いがわかるという連作集。登場する人々の生と死の物語に涙しそうですね。

「愛するよりも愛されたい」「太子の少年」は奈良で生まれた万葉集を、現代の奈良弁で訳した本。訳し方のセンスが逸脱で爆笑必至でした。笑いが堪えきれず電車の中で読むのは注意が必要ですね。

「黄色い家」は黄色い家に集った少女たちが共同生活をしながら犯罪に手を染めていく話。人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか難しいテーマを描く青春小説ですね。

「かわいそうだね?」は彼氏が元彼女を居候させることから始まる黒いユーモアと観察眼が光る恋愛小説。女子の複雑感情に共感できる人も多いかもしれませんね。

次回もよろしくお願いします!