逃げても逃げても闇社会や過去が姿を見せる。アンジェリクは子どもたちを取り戻し、光の世界に戻れるのか?
◇アンジェリクⅤ 影と光◇ -Angelique; Ombres et Lumieres-
アン・ゴロン 長島良三 訳
1661年3月。魔法使いとして断罪されたジョフレ・ド・ペイラック伯爵は、火刑台で処刑される。短い期間のうちに、アンジェリクはすべてのものを失ってしまった。夫と財産と家名と、そして子供までも。すべての人から見放されて、ただ一人、身を隠すことを強いられた「天使たちの候爵夫人」は、「奇跡の宮廷」に避難場所を求めたが、そこは闇の帝国だった。
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雪組公演
昭和55年(1980年)10月3日〜11月11日
ミュージカル・ロマン
『青き薔薇の軍神』20場
ーーアンジェリクⅡーー
A&S・ゴロン 原作
木原敏江 漫画
柴田侑宏 演出
*併演公演は『花の舞拍子』
同年1月に月組で上演し、好評を得た『アンジェリク』の続編で、フィリップとアンジェリクの屈折した愛を感動的に描いた"フィリップ編"。最初の夫ジョフレとの別れの後、一人残されたアンジェリク(遥くらら)は、少女時代から憧れていたいとこの美青年(麻実れい)と再会、屈折した二人の結婚生活を経て、フィリップの突然な戦死までが描かれた。麻実れいのトップお披露目公演であり、テレビ出演していた遥くららが星組から移籍、初コンビを組んだ作品。
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「アンジェリクⅤ 影と光」です(・∀・)
ショッキングな結末を迎えた月組公演から1年。組と題名を変えての公演です。あらすじからして5巻〜7巻までを収めているのでしょうか。現時点でフィリップ出て来ていませんが。6巻を楽しみに待ちましょう。これまたショッキングな結末を迎えますが←
5巻は裏社会に身を隠しながらも抜け出して奪われたものを取り戻そうと奮起するアンジェリクの姿が描かれています。半ば捨て身のなりふり構わずでその姿たるや、米国文学のあのヒロインを彷彿させます。え、ヒント? 『宝塚』では大人気の作品ですよ。
17世紀パリの裏社会も貴族社会と同様厳しい掟、上下関係、そしてで成り立っています。そしてどこからか淫靡な香りが……裏社会の物騒さが犯罪の血生臭さと一緒に伝わってきます。つーかあーた、突然いなくなるのね←
また当時のフランス文化も興味深いです。ショコラって異文化だったのか! 「ベルバラ」じゃオスカルの朝食には欠かせない飲み物なのに!← なるほど、アンジェリクがショコラをフランス文化に仕立て上げるのに一役買うわけだ。……しかしフィリップは? どこにどうやって出てくるのか……
それを確かめるべく、GO! 6巻!(*^o^*)