フィリップ・K・ディック No.6◇宇宙の操り人形◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




TwitterもといX: 「https://twitter.com/KYoCaTHouWoR
エブリスタ: https://estar.jp/users/153193524

地球外生物、それはわたしたちのすぐ隣にいるのかもしれない……






◇宇宙の操り人形◇ -The Cosmic Puppets-

フィリップ・K・ディック 仁賀克雄 訳



ある日故郷へ戻ってみると、そこは街並も住民も見覚えのない見知らぬ街になっていた。いまいる自分は一体何者なのだ?―光の神と闇の神の対決に巻き込まれた男を描いたファンタジー長編の表題作。そのほか、「奇妙なエデン」(本邦初訳)、「地球乗っ取り計画」など、初期の短編三作を併録。



☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆



1.宇宙の操り人形

 (The Cosmic Puppets)

 ……子どもの頃に住んでいたミルゲイトの町を訪ねに来たバートン。ところが故郷は全く別の町並みに変わっていた! それどころか自分は猩紅熱で死んだことになっていて……



2.地球乗っ取り計画

 (Project;EARTH)

 ……エドワード・ビリングズは1日中なにかの報告書を書いている。ある日、トミーは彼が何を隠しているのか気になって部屋に忍び込む。ビリングズが隠していたのはーーー8人の小人だった!



3.地底からの侵略

 (A Surface Raid)

 ……「機械仕掛けの神」参照。



4.奇妙なエデン

 (Strange Eden)

 ……未開惑星に降り立った宇宙艇。乗組員ブレントは探検しようと降り立つ。辿り着いたのは石造の建物。文明も人も存在していたのだ。そこに居たのは……



☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆



「宇宙の操り人形」です(・∀・)



K・ディック初の短篇集、とある宗教で崇め奉られる神々との戦い、地球外知的生命体との邂逅を描いています。長編で見られたディストピアも近現代アメリカの匂いも無いK・ディックって新鮮。というか最初の作品はファンタジー。ブラッドベリと違って永遠のノスタルジーも叙情も無いけど!



ノスタルジーがあるのは2ですかね。なんとなくですが、この作品からは昔のSFの匂いがする。

4は地球外生命体と邂逅することであり得る恐ろしい運命。彼女の最後の言葉は地球人全てに当てはまる。 



「宇宙の操り人形」でした(・∀・)/ 

4人の男女。それぞれの恋の行方はーーー(*^o^*)/