地球外生物、それはわたしたちのすぐ隣にいるのかもしれない……
◇宇宙の操り人形◇ -The Cosmic Puppets-
フィリップ・K・ディック 仁賀克雄 訳
ある日故郷へ戻ってみると、そこは街並も住民も見覚えのない見知らぬ街になっていた。いまいる自分は一体何者なのだ?―光の神と闇の神の対決に巻き込まれた男を描いたファンタジー長編の表題作。そのほか、「奇妙なエデン」(本邦初訳)、「地球乗っ取り計画」など、初期の短編三作を併録。
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1.宇宙の操り人形
(The Cosmic Puppets)
……子どもの頃に住んでいたミルゲイトの町を訪ねに来たバートン。ところが故郷は全く別の町並みに変わっていた! それどころか自分は猩紅熱で死んだことになっていて……
2.地球乗っ取り計画
(Project;EARTH)
……エドワード・ビリングズは1日中なにかの報告書を書いている。ある日、トミーは彼が何を隠しているのか気になって部屋に忍び込む。ビリングズが隠していたのはーーー8人の小人だった!
3.地底からの侵略
(A Surface Raid)
……「機械仕掛けの神」参照。
4.奇妙なエデン
(Strange Eden)
……未開惑星に降り立った宇宙艇。乗組員ブレントは探検しようと降り立つ。辿り着いたのは石造の建物。文明も人も存在していたのだ。そこに居たのは……
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「宇宙の操り人形」です(・∀・)
K・ディック初の短篇集、とある宗教で崇め奉られる神々との戦い、地球外知的生命体との邂逅を描いています。長編で見られたディストピアも近現代アメリカの匂いも無いK・ディックって新鮮。というか最初の作品はファンタジー。ブラッドベリと違って永遠のノスタルジーも叙情も無いけど!
ノスタルジーがあるのは2ですかね。なんとなくですが、この作品からは昔のSFの匂いがする。
4は地球外生命体と邂逅することであり得る恐ろしい運命。彼女の最後の言葉は地球人全てに当てはまる。
「宇宙の操り人形」でした(・∀・)/
4人の男女。それぞれの恋の行方はーーー(*^o^*)/