何故彼女たちは30年間、「死んだ」ことにされたのか。その謎を追うルイースに過去の悪夢が付き纏う！
◇失踪人特捜部 忘れられた少女たち◇ -The Forgotten Girls-
サラ・ブレーデル 河井直子 訳
新設の失踪人特捜部に配属されたベテラン女性刑事ルイース・リック。問題刑事アイクと組まされ、アウンスー湖ほとりの森の中で転落死した女性の身元を調べはじめる。だが、その女性は30年前に知的障害者施設“エリーセロン療護園”で死亡した少女が成長した姿だった。やがて第二の事件が起こる。事件を追うルイースは、封印したはずの自分自身の過去と向き合わなければならなくなるが、北欧ミステリの女王、最高傑作。
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ベテラン刑事のルイースはこの度新設された失踪人特別捜査部の主任になった。ーーーがバディを組むアイクはなぜか酒場で飲んだくれていて早速不安な雲行き……
最初の仕事は森林の中での転落死。顔に大きな火傷のある女性が知的障害があり、歯を始めまともな治療を受けてこなかったことが分かる。ホームレスかと思われる。性的接触があった為、誰かと関わりがあったことは分かる。しかし身元が分からない……
バディのアイクは時間が経てばシャキッとなる。早速2人で事件現場の森に行ってみたが、そこで新しい遺体を発見してしまう。死んだのは保育士で酷い暴行の跡が有った。
ルイースの事件は顔に火傷を負った女性の転落死事件で有る。どうやら彼女「リーセ・アナスン」はエリーセロン療護園という知的障害児の為の施設にいた子どもの1人だったらしい。だが不可解なことにリーセは双子の妹と一緒に死んだことになっていた……それも30年以上前に……
リーセは30年間どこにいたのか？ 何をしていたのか？ ルイースは失踪人特捜部のメンツにかけて事件を調べるが事件が起こったのはルイースの故郷。関係者はルイースの知り合いで有り、彼らに会うことはルイースの恋人クラウスの死の傷を抉ることでも有った……
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「失踪人特捜部 忘れられた少女たち」です(・∀・)
前回の続きです。勝気な紅茶党ルイース、嫌いな同僚が上司になるのが耐えられず、新しい失踪人特捜部の主任になりました。……ってQかよ！？ うーん、確かに失踪人専門の部署は未解決事件を引っ張り出したりするので魅力的ですが、同じ国で同じテーマを扱われてしまうとどうしても比べてしまう……どうしてもQの方がおも……フゴッ←
実は犯人の方も中盤で検討がついてしまった為←、もっぱら気になったのはそのエリーセロン療護園の環境の劣悪さとルイースの過去です。療護など名ばかりに組織ぐるみの犯罪と隠蔽工作がエグすぎる。いくら時代の考え方が違かったからって悪夢過ぎる……マジでお父さん、かわいそう……
そしてルイースの過去。狭いコミュニティ故の嫌な一面だな……こういうタイプは本当にたちが悪い。外に出たら何も出来ない癖にな！ っていうかクラウスは多分……続きはまだ翻訳されていないので分かりませんが、おおよその検討はつきます。それをルイースがどう受け止め、どう乗り越えるか、それをきちんと知りたいと思います。
「失踪人特捜部 忘れられた少女たち」でした(･∀･)/
ブラッドベリにかかればミステリーも……〜(*^o^*)/