ドイツ軍が攻め込みに来る! その中でルイーズは自分のルーツを辿る運命に導かれるーーー
◇われらが痛みの鏡・上◇ -Miroir de Nos Peines-
ピエール・ルメートル 平岡敦 訳
かつて傷痍軍人エドゥアールの仮面造りを手伝った無口な少女ルイーズも、いまでは30歳になり、教師をするかたわら、週に一度、近くのレストランでウエイトレスをしていた。だが常連客のひとりである老医師の奇妙な願いに応えてから、次々に驚くべき事件に巻きこまれてゆく……歴史ミステリ三部作待望の完結篇!
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ルイーズ・ベルモンは公立学校の教師の傍ら、週に1度ウエイトレスをしている。かつて傷痍軍人のエドゥアールとアルベールと過ごした日々はもう遠い。彼に見捨てられたことは傷になった。彼らと出逢ったのは一次大戦後だったが、今は2度目の戦争が始まろうとしていた。
ウエイトレスの常連客にティリオンという老医師が居る。ある日そのティリオンに裸を見せて欲しいと懇願される。ルイーズは散々返事を迷うが結局同意し、ホテル・アラゴンに向かうが、なんとそこでティリオンは拳銃自殺をしてしまう!
なんとか起訴は免れたものの学校は針の筵。最中、ついにドイツ軍がフランス側に侵攻して来た! ルイーズはそのひょんなきっかけからかつて母のジャンヌとティリオンが恋仲であったこと、男の子を身籠ったこと、ジャンヌは最期まで捨てられたと思ったが、ティリオンが「養子」として引き取り、育てられたことを知る。兄の名前はラウール・ランドラード。彼はドイツ軍と闘っている……筈だったが、脱走・略奪の現行犯で刑務所に収監されていた……
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「われらが痛みの鏡・上」です(・∀・)
遂に最終巻! 「天国でまた会おう」、「炎の色」