ムーミン一家は住み慣れた谷を後にして海の灯台守になりますがーーー
◇ムーミンパパ海へいく◇ -Pappan Och Havet-
トーベ・ヤンソン 小野寺百合子 訳
説明
かわいいムーミントロールとやさしいママ、おしゃまなミイにすてきな仲間たち。毎日が平和すぎてものたりないムーミンパパは、ある日一家と海をわたり小島の灯台守になります。海はやさしく、ある時はきびしく一家に接し、パパはそんな海を調べるのにたいへんです。機知とユーモアあふれるムーミン物語。☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆
第1章 水晶玉の中の家族
第2章 灯台
第3章 西風
第4章 北東の風
第5章 霧
第6章 月がかけていく
第7章 南西風
第8章 灯台もり
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「ムーミンパパ海へいく」です(・∀・)
題名的にこの話のように平和な生活に飽きたパパがまたフレドリクソンらと一時の冒険に出かける話だと思っていたのですが、旅の道連れはリトル・ミイを含めた家族全員だったし、冒険では無く、引っ越しだった！！ えーっ！ あのムーミン谷の青い家、捨てちゃうのかよ！！ なのでスナフキンやスニークお嬢さんやスニフらは誰も出て来ないです。
パパが選んだ新天地は灯台が有る、小さな島でフィンランド湾の何処かに在ります。そうか……フィンランドに行けばもしかしたら本当にあるのかも？← しかし海というのはなかなか厄介な相手で色々調べ物をしたいムーミンパパを手こずらせます。ママもまた庭作りで悪戦苦闘。ファンタジーですが、今までと違って私たちも体験するような、現実的な試練をムーミンたちも味わっています。この話、シリアスです。
ムーミンたちの友達は誰も出ない代わりに座ったところを全て凍らせるモランと美しいうみうま、(「アナ雪2」で出て来るああいう馬だと思います)ムーミンたちを避ける漁師だけが登場します。今までの時間の中で存在しなかった、または敬遠していた存在と不思議な友情を育てます。特にモランの為にカンテラを持っていく場面はそれを通り越してモランに会いにいく為に変わっていくところは人間の友情みたいでなんか感動的です。
……しかし本当に谷には戻らないのでしょうか。書き置きを残すような人たちには見えないので本当に仲間如何するんだろ……最終作ではムーミン一家のいないムーミン谷が書かれているようですが、この島に居るから、谷には居ないってことなんでしょうね？
その真相を突き止めに、ついにムーミンシリーズの最終作です(*^o^*)/