ものの形を変える魔法の帽子がムーミン一家をたのしい冒険に誘う!
◇たのしいムーミン一家◇ -Trollkarlens Hatt-
トーベ・ヤンソン 山室静 訳
長い冬眠からさめたムーミントロールと仲よしのスナフキンとスニフが、海ベリの山の頂上で黒いぼうしを発見。ところが、それはものの形をかえてしまう魔法のぼうしだったことから、次々にふしぎな事件がおこる。国際アンデルセン大賞受賞のヤンソンがえがく、白夜のムーミン谷のユーモアとファンタジー。
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第1章…………ムーミントロールと、スナフキンと、スニフが魔物の帽子を見つける。あらわれた五つの小さな雲。ヘムレンさんが新しい趣味を発見する。
第2章…………ムーミントロールがおかしなすがたにかわる。そのかたきに、ありじごくのすがたをかえてやる。それからムーミントロールとスナフキンは、こっそりと夜の探検にでかける。
第3章…………じゃこうねずみがおそろしい経験をする。どうやってムーミン一家がニョロニョロの島を見つけ、この島でヘムレンさんが、あやうく命をなくしそうになったか。大夕立にあうこと。
第4章…………ニョロニョロが夜おそってくる。おかげでスノークのおじょうさんが、髪の毛をなくす。はなれ島でのいちばんめざましい発見。
第5章…………飛行おにのさがしているルビーの王さま。マメルクをつった話。どうしてムーミンやしきがジャングルにかわったか。
第6章…………トフスランとビフスランが、ふしぎなスーツケースをもってあらわれる。モランご、それを追いかけてくる。スノークが裁判をする。
第7章…………スナフキンの旅立ちと、ふしぎなスーツケースが開かれること。なくなったムーミンママのハンドバッグが見つかって、おいわいのパーティーが開かれたこと。さいごに飛行おにが、ムーミン谷にやってきたこと。
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「たのしいムーミン一家」です(・∀・)
ひょんなことからムーミンバレーパークというムーミン好きのためのムーミンの世界を知りまして、行ってみたいな〜、行くからには原作を読まねば始まらない!と思って読んだ次第です。ゴーチェはもう少しお待ち下さい←
ムーミンといえば日本でも大好きなキャラクターの1つで「フィンランドといえば〜?」で真っ先に連想するキャラかと思います。ムーミントロールとパパとママ、友達で流浪の旅人スナフキン、ムーミントロールのガールフレンドのスノークお嬢さんとそのお兄ちゃんスノーク、カンガルーのようなスニフ、考えることが好きなじゃこうねずみ、多趣味なヘムレンさん、北欧のチンアナゴ←ニョロニョロたちが織りなす永遠の児童ファンタジーです。絵本のイメージが強かったのですが、きちんと本も有ります。ちなみに本書を読んで1番驚いたのはムーミンたちが冬眠すること。
本書は魔法の帽子が織りなす愉快な愉快な冒険譚です。帽子のせいでムーミンや家がおかしなことになっちゃったり、遠くの島に旅行に行ったり、不思議な出会いがあったり……内容はほんわかしているのにスナフキンが出ると何故か世界が哲学に。またハイキングやパーティーの様子は貴重な夏の晴れの日を尊ぶフィンランド人らしさが見えて面白いです。日本では夏の晴れの日は別に貴重じゃない上に酷暑ですからね……
また奇妙な小人のトフスランとビフスランやルビーの王さまを探し求めて世界を旅する飛行おになど知らなかったキャラクターも楽しいです。このまま読み続ければ私もムーミン世界に溶け込まる!?
ということで暫くムーミンです(・∀・)/